※CP要素あまりなしです



どうやら、クソレはいつでもクソレのようだ。
突拍子もなく意味不明だ。


「ねーねー、次の休み三人で遊びに行かない?」
「…は?」
「行くって、どこに」
「ケーキ屋「却下」


クソレが言った戯れ言を、ばっさりと遮る。
阿部ひどい!と言ってるがまったく気にならない。
ほら見ろ、花井だって呆れて言葉も出ないぞ。


「いいじゃん行こーよー!ケーキバイキングー」
「ぜっっってぇ行かね」
「…そーゆーのは栄口と行けばいいだろ」
「違うのー!」


ぷんぷん、という効果音がつきそうな声で、頬を膨らますクソレ。

…これが三橋(花井なら田島)だったらホント心からよかったのに。


「死ね、クソレ」
「ぎゃっ、ひどい!」
「…」
「絶対花井も同じこと思ってんぞ」
「えぇ、花井も!?」
「…(否定できない)」
「ひどいぃー…」


しょぼん、と落ち込むクソレもいつもどお……り?


「なに、そんな落ち込むほど行きてーの?」
「…うー」
「だからクソレ、栄口と行けばいいだろ?せっかくの休みなわけだし」


そうせっかくの休みだ。
この野球部に休みは少ないから、そりゃ、自分の恋人と過ごしたりしたい。

クソレだって、栄口と一緒にいたいんじゃないのか。


「だから違うんだってば!確かに栄口と休みは一緒にいたいけど」
「けど?」
「…俺らってー、仲良しなのに三人で遊んだことないじゃんっ」
「「は?」」
「たまには、阿部と花井とどっか行きたいの!男同士で語りたいの!相談とかしたいの!」


…今、なんつった。
あれか、目が点になるってこれのことか。


「…お前は女子高生か」
「えー」
「言葉がでねーよ…」
「なんでー」


だって、今のって完璧アレじゃねーか。
クラスの女子のノリ。

おい、クソレ。
お前はホントに男なのか。


「…せめて、ケーキ屋はヤメロって」
「…!」
「わー、花井、一緒に行ってくれんの!?」
「まぁ…たまにはな」
「やったー!」
「…」
「ね、阿部は?阿部も行こーよ!ねっ、ねっ!」
「…」
「阿部諦めろ、たまにはいいだろ、まぁ」
「…チッ」
「阿部…!」
「なんか、奢れよな」
「わーいっ!三人で遊びに行こー!」


…結局、行くのかよ。
クソレはにやにや笑ってやがるし。
クソハゲのくせに、俺のこと諭しやがって。
甘いんだよクソハゲ。

…でも、俺も甘いのか。
諭されてもなんとでも、結局、行くわけだし。

くっそ、なんか腹立つ。


「死ね、クソレ」
「え、ちょっと!」
「まぁまぁ」
「てめーもだクソハゲ」
「俺もかよ!」





そう、まりは

(愛し愛されてるんです)
(結局、お互いがお互いに甘いんだ)





「つーか相談って何」
「え、栄口のこととかー」
「「…」」
「あのねー「そういや俺スポーツ用品店行きてー」
「奇遇だな、俺もだ」
「んじゃ買い物行くか」
「オッケ、…買い物とか久しぶりに行くな」
「そんなもんだろ」


「二人とも、無視が一番いけないんだってば!」



―――――
7組が大好きです←
なんだかんだで仲良しなんだ三人は(。ω。*)
7組って、青春そのものだと思うんだ!←



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