ひらひら、ひらひら。


「すき、きらい、すき、きらい、すき」
「何してんの、三橋」
「すき、きらい…すき」
「…三橋?」
「はな、うらな い」
「はなうらない?」
「そう、もっかい…」
「そんで花がお前の足元にたくさん散ってんのか」


ひらひら、ひらひら。
俺の足元には、花びらがたくさん落ちてる。

何回やったのかわからないくらい、何度も占ってる。


「…誰と誰?」


そっ、と阿部くんは俺の隣にしゃがみこんだ。


「う、ひっ」
「なぁ、誰と誰?」
「きらい、すき、きらい、すき、きらい、すき」
「………俺と、お前?」
「きらい…すき」
「違う?」
「違わ ない、よ」


阿部くん、当たった。
さっきからずっと、占うのは阿部くんと俺。

何回やっても、


「すき」
「…あ?」
「何回やっても、すきってなる んだよ」
「俺と…お前?」
「う、んっ!」


阿部くんに笑いかけたら、少しきょとんとしてから笑った。

だって、嬉しい。


「きっと、ね」
「ん?」
「すきって気持ちが大きいから、すきって、なる」
「すき?」
「うん、だって俺、阿部くん だいすき、だ!」
「っ、」
「阿部くん、は?」


また阿部くんは、きょとんとしてた。
それから、顔がだんだん赤くなってた、と思う。





うらない

(ねぇ阿部くん)
(俺のこと、すき?)





「…バーカ」
「う?」
「大好きだっての」
「うひっ」



―――――
短いな…
積極的な三橋で!
三橋は、好き、が、すき、だとかわいいと思います←



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