「ツナー」
「?」
「ここ、ついてる」
「ふぇ?」
「ほら、ここ」
手で、ツナの頬についたままだったクリームをとり舐める。
そうすれば、ツナは少し恥ずかしそうに、
「ありがと、山本」
と、ふにゃっと笑う。
あー、かわいーのなー。
赤く染まったほっぺたが、余計それを引き立てる。
「おいしー?ツナ」
「うん」
目の前では、先ほどからツナはおやつらしいシュークリームを食べている。
いつもいる獄寺は、今日は嬉しいことに休みだ。
おかげで今日はツナと二人きりでいられる。
小さな口に頬張って食べる姿はかわいすぎる。
どうしたらそんなになるんだろーな、うん。
「ツナ、またついてる」
「えぇ?」
「かわいーのな」
はは、と笑えば、む、とツナは拗ねたようになる。
子供扱いされたのが気に食わないんだろーけど。
それがかわいーって、わかってないのな。
「ほら、」
「!!」
あんまりかわいーから、ちょっとからかってやろうと思って。
ちゅ、とわざと音をたてて舐めとれば、瞬時に顔を真っ赤に染める。
「やや、やっ、やまもっ」
「ツナ真っ赤だぜー」
「っ!…ば、ばかっ!」
山本なんか知らない!
と言いながらツナはそっぽを向く。
それもかわいーんだけど。
「なぁ、ツナ」
「…」
「ツーナー」
「…」
「ツナってばー」
「………なに」
怒っていたのに、しつこく呼びかければ、結局返事をする。
そんなとこも、俺は好きだぜ?ツナ。
「ツナ、ちょーだい」
「…食べたいの?」
「おー」
「………もう、しょうがないなぁ…はい」
「あ、それじゃなくて」
「え?」
その唇をちょーだい
(な、山本!なに言っちゃってんの!?)
(だって絶対甘いだろ?)
照れるツナにキスをして、好き、と言えば、やっぱりツナは顔を真っ赤にして、俺も、と呟いた。
やっぱり、かわいーのな!
―――――
何が書きたかったのか
ちょっとバカップル目指して撃沈しました…
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