幸せなみだ | ナノ 「おいで」 優しく、だけど絶対的な強さを持った凛とした声音が私の鼓膜を揺らした。甘く脳に届いたそれはぐらぐらとまるで催眠のように思考の自由を奪い、私の体はその広げられた腕の中に吸い込まれる。 「ん、いいこ」 途端に香る花のような甘い香りが私の体を優しく締め付ける。ああ、あたたかい。存外逞しいその胸にそっと頭を預けると、とくんとくん、滑らかな鼓動の音を感じて何故だか涙がこぼれた。 言葉に出来ない幸せ 0919 口調はてなすぎる… × 「#オリジナル」のBL小説を読むBL小説 BLove - ナノ -