愛のムチ | ナノ


「切原くんちょっと集合」
「なんすか?」
「顔貸せや」
「…は?」
「ああいや別にどっか連れ込んで暴力振るうとかそんなんじゃなくて純粋に顔っていうか頭貸してほしいだけだから怯えないで」
「あ、ならよかった。てかなんなんすか急に」
「いやね、君の髪を見てたら無性に触りたくなりまして」
「それで顔貸せと」
「そゆこと」
「それならそうとちゃんと言って下さいよ〜。ビビるじゃないすか」
「怯えた顔も可愛かったよ」
「…」
「あ、でさ、もう一つお願いなんだけど」
「はい?」
「これつけてくんない?」
「…なんすかこれ?ゴム?」
「シュシュって言ってくんないかな」
「こんなんの名前とか普通男は知らねーっすよ。で?これ付けるんすか」
「うん!前髪にちょんまげで頼む!」
「はあ…、別に良いですけど…。んじゃ先輩が結んでくださいよ」
「え、なんで?自分で結べるでしょ」
「先輩にしてほしいんです。…だめ?」
「(ぐはっ上目悩殺…!)ししししょうがないな〜。結んであげようじゃないか」
「へへっ、やりぃ!」
「お、なんじゃ赤也うらやましいのぅ」
「あ、仁王くん」
「俺もマネージャーに縛られたいナリ」
「君が言うとなんか変態臭いよね。ていうかやだ」
「なんでじゃ」
「だって切原くんにしかしたくないし」
「せ、先輩…っ」
「…妬けるぜよ」
「はい、出来た!」
「ん、どーも」
「やべぇ可愛すぎてお持ち帰りしてぇ」
「え」
「ううん何でもないよウフフ。さあ練習に行っておいで!」
「…ウ、ウス」

「なんだ赤也その前髪は!」
「い、いやこれはその」
「そんな女子のようなものをチャラチャラと付けおって!たるん」
「ストップ真田くん!」
「な、なんだマネージャー」
「これは私が貸したの。切原くんがテニスにより集中できるようにしたいって言ってたから。だから前髪をあげることによって視界をクリアにし集中力アップを…」
「何!本当か赤也!」
「は、はい!」
「そうか…お前がそれほどまでに…そうとは知らず怒鳴りつけてすまなかったな」
「い、いえ分かってもらえたならいいんす(先輩ナイス!)」
「よし!ではお詫びに今日は付きっきりで特訓してやろう!」
「え゙」
「行くぞ赤也!」
「うぅ…先輩のばかぁー!」
「き、切原よ、強くなるんだ!」



かわいい子にはなんとやら
11.02.20
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