眠り姫と王子様とその後 | ナノ
今日も一日騒がしかった。ほんまアイツ寝とるときと起きとるときの差が激しすぎるやろ。言うてもまあ楽しいんやけど。
そんなん思いながら家に帰ると兄貴の嫁さんがお出迎え。
「おかえり光くん」
「ただいま」
「この前貸したDVDなんやけど、もう観た?」
「…あ、すんません忘れとった」
アイツんことが好きやって気付いて次の鑑賞会用のDVDを選ぶどころやなかったとき、義姉さんになんかええのないかっちゅうて借りたDVD。そう言えばいろいろあって結局まだ途中しかみてへんまんまや。
「観てへんならまだええよ」
「あー、途中までは観たんでもうええですわ」
「おもろなかった?」
「いや、おもろかってんけど…」
あの話俺らと似てるし。けど多分俺らの方があれよりもっとおもろいから、もうみようとは思えへん。と、心んなかでこっそり思った。
「おもろいやろ?あれな、うちとあの人との馴れ初めにめっちゃ似ててなあ」
「えっ」
ちょっと照れたようにそう言った義姉さんの言葉にどきりとした。
兄弟はいろいろ似る
0223
いやいや結婚は気ぃ早いやろおちつけ俺
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