キレた彼女
主人公視点

とりあえず元気を出そう。今日もまた1日始まるのだから。私は気を入れ直して、桜乃ちゃんたちと仕事に励んだ。


「じゃあ、今日は私たちタオル渡しに行ってきますので、ドリンクお願いしてもいいですか?」
「うん。」

大量のドリンクを前に仁王立ちする私。確かこの中に丸井君のマイボトルが混じっているのだ。彼のだけ甘くしろと希望があったのだ。

一本だけ、汚い字で丸井と書かれたボトルを見つけ、まずは彼に渡しに行った。

「丸井君おつかれ。これ丸井君のドリンク」
「おっサンキュ〜!…。うん、いい感じだぜい!もっと甘くてもいいかな」
「え…それ以上甘く…?」

もはやドリンクの粉だけいれて渡そうかとか考えていると、私が持っていたドリンクの籠の中から無理やり一本持って行かれた。誰かと思えば跡部君だった。少し緊張で心臓が早く動いてしまう


「あ、あの…」
「……まずい」


……は、
な、なんだそれ…まずいってどういうこと!?私味見したけど、別にまずくなかったはずだ。
くそ…なんかここまでくると理不尽すぎる。ムカつく!


バッ


「な…何すんだてめえ!」
「まずいなら飲まなくていいですから!ていうかまずくないですから!そっちの味覚がおかしいんじゃないの?」

跡部君から無理矢理ドリンクを奪い取った。ムカつく、むかつきが止まらない。
もう変に気にするのやめよう。私悪いことしてないし、ちゃんと仕事してるもん。

にしても久々に大声を出してしまった。はっと気がつくと、ポカンとする皆の顔が見えた。しまった、やってしまった……。


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bkm
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