22.2.22

2月末の昼下がり。
太陽の光が窓から入ってきてあたたかい。
日向ぼっこには最適。
外は寒いんだろうけど、出る気はさらさらないからどうでもいい。
ご主人は誰かが来たようで、ぱたぱたと階段を降りていった。

いつものことだけどすることもない。
昼寝でもしようかと窓際へ腰を下ろしたとき
「かずにゃ!かずにゃ!」
いつもどこでもよく通る声。
とてとて足音が近付いてくる。
あぁ、ご主人が迎えに行ったのは彼だったのか。
そう思いながら足音に耳をかたむける。
まだ遠い、あとちょっと、もうすぐ「うにゃああっ!」
どすっ、と背中に衝撃。

「…いたい」
「う、ごめ、こけた」
あわあわと後ろから抱きついたままのぞきこんでくるのはやっぱり、しろさん。
「何の用?」
のぞきこんだままの勢いで、ぽて、と倒れたしろさんに尋ねたら
満面の笑みで「遊びにきたよ!」なんて言うからどきどきしてしまう。

「今日はね!かおる、お泊まるんだよ!」
だから、しろもお泊まるの!
そう言ってにこにこしながらじゃれついてくる。
ぴこぴこ動く耳に触れるとくすぐったそうにしっぽが揺れる。
へぇ、今日は泊まりか。
「…夜が楽しみですね」
「う?なんで?」




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