04
かくして、リムーザから許可を得た(?)焔と樹理は、エリカたちの任務に参加する事になった。任務に参加しながら、自分たちが戻る方法も探す、というわけだ。
「では、この任務についての説明をするぞ。」
現在エリカたちがいるのは、焔たちと出会った森の中。時刻は夜。昼間より少し危険になる。ここで、エリカの任務についての説明が始まった。
「この任務は、この森に存在するという時空の狭間からやってきた魔物たちを退治するというシンプルなものだ。ちなみに、時空の狭間の場所は未だに分かっていないから、十分に注意するように。」
「「はーい。」」
「心配だ…。」
まだ始まったばかりだというのに、エリカは不安に頭を悩ませた。
すでに疲れているエリカの肩をエミが叩くと、エリカはハッとして話を続ける。
「あー…とりあえず、2つのチームに分かれてもらう。まず、私と焔、樹理とエミとフランというメンバーにしようと思うが、異議はないか?」
「全然りょーかいだよ! 頑張ろうね、エミ!」
「いえす!」
「一応僕もいますよー…。」
「焔はどうだ?」
「ん、俺は別に構わねぇぜ。」
エリカの問いに、それぞれが納得して頷く。それを確認し、エリカはまた続ける。
「では、東と西に分かれよう。私たちは東、エミたちは西を頼む。さぁ――」
戦闘開始だ。