▼「よっしゃ!これならいけるかもしれねぇ!」
一夜ウィルスを何とかする方法、それを目の当たりにして一同に希望の日差しが掛かる
「よし、俺はミントに魔力を注いでアイツラをどんどん食わせる!」
「おう!そんじゃあオレは…ミント!オレを落としてくれ!」
そしてナツが何か思い付いたのだろうか、ミントに声を掛ける。けれどそれに、ルーシィやウェンディは心配な顔持ちへ変えた
「え、ナツそれって…」
「大丈夫なんですか?」
そんな二人を他所に、彼はやる気満々で。ゴキ、と肩を鳴らし、口の入り口まで足を運ぶ
「なんか思い付いたのか、ナツ」
「ああ!さっきのミントの言葉で思い出したんだ!」
▼『匂いを飲んだのー』
ミントの幸せそうな声が俺の頭にこだまする。
ミントは…ガジルとリリーに纏っていたんだろう、別の匂いを取ったんだ。
恐らくその匂いがウィルスで、ミントにそれを全部食われたからアイツラは戻った……。それなら…消すこと、いや、消臭だって効果はあるはずだ!!!
『ほら、これを貸してやる』
今まで起きたこと、起きる前にあったヒント。俺はそれを一つ一つ重ね合わせる。
そして、次に脳裏に響くエルザの声と、渡されたもの。それが駆け巡った瞬間、俺は目を開く
「(ありがとな…ロメオ!)」
そして、それを連想させるまでしてくれた、今はもう手遅れのロメオに…ナツは感謝を内に溢した。
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