▼今日のマグノリアの天気は曇り。けれども、春の近くが温度で感じ取り、肌に温かさが残る。今日も洗濯物干してもきっと乾くだろう。
そしてその中でもフェアリーテイルは、いつも通りの賑わいを見せていた。
「なんだラクサス。フリードたちはどうした?」
「ん?あいつらなら仕事に行ったぜ」
カウンター席。一人ゆっくりと酒を飲みながら佇んでるラクサスの隣、ナナシは物珍しそうに隣へ座った。
その視線に「なんだよ」っと怪訝顔で彼の方を見やれば、「最近よく一緒にいたから」っと悪気はない感じに笑う
「ナナシ、何か食うかー?」
「レバニラ炒め!」
「はいよー、ラクサスは?オムライス?」
「おう」
そんな二人の元に、いつも通り、席からパッパッと作業をこなしながら、塑琉奈は両手に食器を持ち、パタパタとカウンターに戻ってくる
そして、ニョッと明るい顔を出す彼女にラクサスとナナシはいつもの注文。
「そう言えばナナシ出てなかったね」
「?、なんの話だ?」
「これよ、これ」
塑琉奈に料理を頼んでから、彼女が厨房へ姿を消すのを目で追い掛ける。
すると背中をリサーナに声掛けられて首を傾げれば、彼女の手には雑誌のあるページ。
それを見て「ああ、それか」っと隣でラクサスが言葉を溢す。逆にナナシは不思議そうにそのページを凝視。
そこには『貴方の好みはどれ!?イケメン魔導士特集!』っとデカデカ掛かれた見出しと、半裸で決めてるスティングとローグの姿が。
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