翌日、私はあまりよく眠れないまま朝を迎えた。極力阿部くんと目を合わさないように、極力阿部くんと接触しないように。

「ねえ、どうしたの?」
「な、なにが?」
「なんか今日のサヤ、凄い落ち着きないよ」
「そ、そうかな、いつも、通りだよ」
「そう?」

千代は私の異変に気付いたらしく首を傾げながら不思議そうに私を見つめてくる、私はなるべく普通でいるように心掛けようとした。

「あ、三橋くんと阿部くん帰ってきた!練習終わったみたいだよ!」
「うえ!?」

千代の声に反応して一瞬阿部くんの方を見てしまった、それと同時に阿部くんも私の方を見てて、私はすぐに阿部くんから顔を背ける。
あ、阿部くん完全に私のこと睨んでた、恐い恐すぎる、まだ昨日のこと怒ってるんだ、ど、どうしよう。

「サヤ!早くご飯の準備しよ!」
「あ、う、うん!」

千代に急かされ私は急いでご飯の支度へと取り掛かる、ご飯を食べている最中も心底不思議がる千代の視線を感じつつ私はジッと下を俯いて黙々とご飯を食べていた。

「食休み終わりー!」

食後、監督の声を聞きつけ集まりだすみんな、私と千代もそそくさとみんなの後ろの方に身を引いた、監督、何の話をするのかな。

「見て!これは周辺視野と瞬間視をみがくためのパネルよ!今日は周辺視野をやってみましょ、このマス目にランダムに入れた1〜25の数字をなるべく素早く順番に指さすの」

手を使うのは目からの情報に体が反応するための神経回路を強化するためよ!目だけ鍛えても意味ないからね!と監督はみんなに向かって説明をしている、野球にはこうゆうのも関係してくるんだ。

「それ、野球に関係あんの?」
「あるよ!例えばバント処理!」

田島くんの質問に監督は的確に答えていく、それから速読の話をしてみんなに分かりやすく説明をしてくれた、速読って幼児のうちは誰にでも出来てたんだ、知らなかった。
私と千代が監督の話に感心していると早速監督の持っているパネルを使った特訓が始まり、一番最初に挑戦するのは自ら手を挙げた田島くん。

「志賀先生タイムお願いします」
「はい」
「じゃいくよ、よーいスタート!」

監督の声と共に田島くんは一気に1から25までの数字を指さして口でも数字を喋っていく、結果は誰もが驚く8秒9、すっ凄すぎるよ田島くん!

「ホントに指さしてたかあ?」
「てきとーに数だけ言ってね?」
「なんで!見てただろ!?」

田島くんのあまりの速さに不満を漏らす花井くんと泉くん、監督はもう一度田島くんに挑戦してもらい今度は数の配列を4人に確認してもらうことになった。

「…7秒9です」
「…あってました」
「あってたでしょー!」

さっきよりもタイムが縮み唖然とするみんな、田島くんはニッコリ笑顔でそんなみんなを見ていて監督は心底嬉しそうに田島くんを見ていた、やっぱり田島くんってほんと凄い人なんだ!

「このようにパネル5枚あるから2人一組でみんなもやってみて!3回やったら自分のベストタイム覚えといてね!明日の打順はタイムよかった人から選ばせてあげるよ!」
「マジィ!?」

監督の言葉にみんなはすかさずパネルを持ち出し2人一組になってやり始めた、私と千代は隅に寄りそれを遠くから見ている、チラリと視線を変えると阿部くんと三橋くんが2人でいるのが目に入った。

「夜眠れてるかって聞いてるんだよ!」
「え、う、ん」
「ウソだな、明日の試合のことで頭がいっぱいか」

俯く三橋くんを目の前に阿部くんはそう言って大きなため息を漏らした、そっか、あの2人はバッテリー組んでるんだもんね、三橋くん怒られてるのかな。

「サヤ、私トイレ行って来るね」
「あ、うん!」

千代の言葉にあたふたしながらも千代が部屋から出て行くのを確認すると、私は少しだけ阿部くんと三橋くんの近くへと移動した。

「三橋ってさ、野球部にいて面白い?お前練習中もずっと緊張してるじゃん?合宿も4日目だけどオレお前と近づいた感じ全然しないよ」
「う、」
「だってお前話かけてもまともに返さないし、今だって心配してんのにウソいうしさ」

阿部くんの少しキツイ言葉に三橋くんはジンワリと涙を流し始めた、三橋くん泣いてる、阿部くんのことが恐いの?それとも。

「これじゃオレがイジメてるみたいだろー」
「う、」
「一応言っとくけど、明日は全力投球しないでサイン通りに投げてくれよな、でなきゃ負けるぞ」

阿部くんはそう言い残し三橋くんの前から去って行く、ひとり残った三橋くんは涙を拭いて俯いていた。
三橋くんに声かけようかな、でもここで私がなにか言っても意味無い気がする。
俯く三橋くんを見つめたままそんなことを考えているとふいに足元に影が出来たのを感じ、私はゆっくりと顔を上げる。
その瞬間、私の顔から一気に血の気が引いていくのを感じた。

「なあ、ちょっと話あんだけど」
「あ、ああ阿部くん」

座る私を見下ろしているのは明らかに阿部くん本人、私はまだパネルに集中しているみんなを気にしながら急いで立ち上がった。
阿部くんと目を合わせられない、こっ恐すぎる、もうイヤだ、とにかく謝らなきゃ。

「昨日のことだけど、あれ別に、」
「ご、ごめんなさい!みみ見るつもりはなかったんです!監督と阿部くんが付き合ってるなんて誰にも言わないから許して下さい!!」

思っていたよりも大声が出たことに自分自身驚きながらも私は必死に阿部くんに頭を下げ続けた、なぜだか静まり返る室内、さっきまでパネルの数字が聞こえてきてたのに今は何も聞こえてこない。
静か過ぎることに不思議に思い恐る恐る顔を上げてみる、目の前には唖然とした表情で立ち尽くす阿部くんの姿が、えっ私、さっきなんて言った!?
この静か過ぎる空間が流れる中、静寂を破ったのは田島くんの声だった。

「お前モモカンと付き合ってんのかよー!!」
「ち、違う!付き合ってねえ!」
「イヤー、実は前々からお前とモモカン怪しいと思ってたんだよなー」
「だから違うつってんだろ!!」

さっきまで静かだった室内は一気に笑い声で一杯になった、田島くんとか栄口くんとか花井くんとか泉くんにひたすらからかわれる阿部くんは顔を真っ赤にして怒りをあらわにしている、どどどどうしよ!
からかわれることに我慢が限界を超えたのか、阿部くんはクルリと私の方に体を向けギロリと睨みを利かせながら大声で怒鳴ってきた。

「おっまえ!でたらめ言ってんじゃねーよ!昨日は監督と捕手のことで話してただけなんだよ!!」
「で、でも、手、繋いで」
「あ、あれは、監督が勝手に!」
「阿部って意外と大胆だなー!」
「だから違うって!」
「もういいからそのへんにしとけよ、結局名字の見間違いなんだろ?」

だんだんと収集がつかなくなってきた途端、花井くんが阿部くんに不憫そうな視線を送りつつ場を静めた、阿部くんは最後に私を思いっきり睨みそのまま部屋から出て行ってしまった、もしかして私、とんでもない勘違いしてた?

「なーなー!どんな状況だったの!?」
「いいから!ホラ、名字も早く部屋戻れ」
「う、うん」

まだ興味津々の田島くんを抑えつつ花井くんに言われるがまま私は部屋をあとにした、さっきの阿部くんもの凄い怒ってた、どうしよ、私の勘違いのせいで。

「…ねえ、千代」
「どうしたの?」
「阿部くんって、ちょっと恐い、よね」

千代と2人で布団に入り私は唐突な質問を千代に呟いた、千代はキョトンとした表情で私を見ていた。

「阿部くんは恐い人じゃないと思うよ」
「だって、」
「それに中学同じだったじゃん、サヤだって阿部くんがどんな人か知ってるでしょ?」
「…は?」

え、なに、千代さっきなんて言った!?私達と阿部くんが同中!?うっうそ!

「まさか知らなかったの?」
「…全然」

心底驚く私に少し呆れながら千代は栄口くんも一緒の中学だよと教えてくれた。
さっ栄口くんも!?阿部くんも栄口くんも同じクラスになったことないから知らなかった。

「中学でも阿部くんカッコイイってモテてたじゃん」
「そ、そうだっけ?」
「もー、よく話してたでしょー」

千代の言葉に少しだけ中学のことを思い出す、そういえばそんな話を千代達としてた気がする…なんで私こんなに覚えてないんだろ。

「阿部くんと何かあったの?」
「え!?い、いや、別に!」
「ほんとにー?」
「な、なんでもないよ!」

私は焦りながらもさっさと布団に身を隠し強制的に話を中断させた、そっか、あのとき千代はトイレ行ってたから知らないんだ。
ゆっくりと目を閉じると襲ってくる睡魔、昨日の寝不足のせいか、この日はすぐに眠りにつくことができた。

翌日、対戦相手の三星学園に到着した私達はすぐさまアップをしにグラウンドへと移動した。
昨日のパネルの速い順で決められた打順で今日は試合をしていく、グラウンドに入ってみんなはアップを始め、私と千代はそれぞれマネジの仕事を始めていた。

「おーい、」
「三橋!どこ行くんだよ!」

グラウンドに入って来た三星学園の選手の一人が三橋くんを呼ぼうとした瞬間、三橋くんは全速力でその場から逃げて行ってしまった、三橋くん、なんか今日は凄い緊張してる、たしか三星学園には三橋くんの中学時代の仲間がいる、はず。なにかあるのかな。

「サヤちゃん!ちょっと三橋くん見てきてもらえるかな」
「え、私ですか?」
「そう、お願い」
「はいっ」

監督に促され私は早足でさっき三橋くんが走っていった部室棟の方へと移動する、もしかして監督、私が三橋くんの方見てたの気付いたのかな。
今度は阿部くんのときみたいにならないように足元に気をつけ私はゆっくりと顔を覗かせた、そこには顔を下に向け怯えている三橋くんと三星学園のキャッチャーだと思われる人が居た。
キャッチャーの人はガンッと勢いよく三橋くんのすぐ横にある壁を蹴りつけている、もしかしてあの人、三橋くんの中学時代の仲間だった人、かな。

「お前が身内ビイキにアグラかいてエースやって中学の3年間負け続けたことまだ誰も許してねーよ?」

キャッチャーの人の言葉に私は唖然とした、三橋くんがヒイキでエースを?三橋くんが?

「やっぱあん時、腕折っときゃよかったか?そんぐらいやんねえとお前にはわかんねえか!?」

怯える三橋くんに放たれる中学時代の仲間からの言葉、その口調や内容から三橋くんの中学時代が少し想像できて、でも、私は信じたくなかった。
いま、私はどうすればいいのか分からない、体が動かなくて声も出ない。
私が目の前の状況に唖然としていると茂みから阿部くんが出てきて、三星のキャッチャーの人はすぐさまその場から去って行った、阿部くんはまだ怯えている三橋くんを見下ろし腰を降ろす。

「…腕、折るってなに」
「……」
「おい、マジでんなことされたんなら黙ってちゃダメだぞ!」

阿部くんは未だ怯える三橋くんに必死に声をかける、阿部くんもさっきの聞いてたんだ。

「…は、はっ畠くんは、かっ叶くんに、投げ、させようと、して、」
「……」
「でも、オレが、マウンド…降りない、から、」
「だから腕折るってのか!?」
「や、やんなかったし、それに畠くんは、悪くないんだっ、だって、叶くんのがいい投手だし、みんなに、好かれてるし、オレは、きっ嫌われてるし…」

三橋くんは涙を拭いながら必死に言葉を続けていた、三橋くんは中学時代、そんなことがあったんだ、私は三橋くんの言葉に耳を傾けながら初めて知る三橋くんの過去に聞き入っていた。
泣きじゃくる三橋くんを見ていた阿部くんは、いきなり三橋くんの右手を握り、それに驚いた三橋くんは勢いよく涙でグチャグチャな顔を上げた。

「大丈夫!お前はいい投手だよ!」
「う、ううっウソだあー」
「いい投手だよ!」
「うそですっ」
「いい投手だって!」
「うそだあーっ」

阿部くんの言葉をひたすら拒絶し続ける三橋くん、阿部くんが三橋くんの手を握っている、もしかしてこれって、昨日監督が阿部くんにやってたのと同じことなのかもしれない。
そうか、昨日三橋くんの名前が出てきたと思ったけど、それはこうするためだったんだ。
自分でもやっとで納得することができ、完璧な誤解だったことに私は少しだけ恥ずかしくなった。

「やっぱり、オレなんか、な、投げちゃ、」

三橋くんは泣きながら消えそうなくらい小さな声で呟いている、違う、三橋くんは、本当は。
気付いたら私の目にも涙が滲んでいた。必死に涙を堪えチラリと2人の方に視線を向ける、そこにはありえない光景が広がっていた。
あ、阿部くんが、泣いてる!
あの、凄い恐い阿部くんが、泣いてる。
私と同様に泣いている阿部くんを見て驚いている三橋くん、阿部くんは涙を服で拭いながら声を荒げた。

「お前はいい投手だよ、投手としてじゃなくてもオレはお前がスキだよ!だってお前、がんばってんだもん!!」

そう言って、阿部くんは三橋くんをジッと見つめた、阿部くんの言葉に私はまた涙が溢れてきた。
三橋くんがどんなにツラくてもマウンド降りなかったのはやっぱりピッチャーがそれだけ好きだったから。
たくさん練習しても自信が持てなくて、いつも自分が悪いって思っててそれでもマウンドを降りようとはしなかった、それがたとえさっきの人の言う通りヒイキだったとしても。
三橋くんはみんなに疎まれながらも、それでも投げたかったんだ。

「オ、オレ、がんばってるって、思う?」

三橋くんの弱々しい言葉に少しずつ変化が表れ始めていた、ひとつひとつ確認するように阿部くんに伝わるように話す三橋くん、阿部くんは力強く頷いた。

「オ、オレオレピッ、ピッチャー、スキなんだ」
「わかるよ」
「そう!?阿部くん分かる!?」
「うん、わかる」

阿部くんの言葉に三橋くんは顔を真っ赤にして嬉しそうに、それでも何かを確かめるようにジッと阿部くんを見つめていて、阿部くんも三橋くんから視線を外そうとはしていなかった。

「オレ、そいでオレ勝ち、たい!」
「勝てるよ!」
「オッオレも、阿部くんがスキだ!!」
「…どーも」

最後の方は微妙な表情で阿部くんは答えたけど、それでも嬉しそうな顔をしている三橋くん、それから2人は立ち上がり、阿部くんは大きくため息を零しジロリと私のほうに視線を向けてきた。バッバレてたの!?
ズンズンと私のほうに近づいてくる阿部くんにあたふたしながら私は必死に涙を拭いていたが、その腕はあっさりと阿部くんに掴まれ私は強制的に立ち上がってしまった。

「…また覗き見かよ」
「ご、ごめんなさい」
「つーか何泣いてんの」
「だって、三橋くんも阿部くんも、泣いてて、いい話してたからっ」

そこまで言うとまた涙が溢れてきて私はすぐに阿部くんから顔を逸らした、それから三橋くんが近づいてくる音も聞こえてきて、ああもう、なんで私はいつもこうなの。
ちゃんと言わなきゃ、阿部くんだって三橋くんだって分かんないのに。

「だから、もう泣くなって」
「あ、阿部くん」
「なに」
「昨日は、ごめんなさい…今も、勝手に聞いてごめんなさい、でも…三橋く、んのことも…阿部くん、のことも、聞けてよかった」
「お前、言ってることなんかぐちゃぐちゃだぞ」
「あ、あの、その、」

泣きやまない私とそんな私を見てあたふたしだす三橋くん、阿部くんの小さなため息が聞こえてきたと共に私の涙を乱暴に阿部くんが拭いてきたのを感じた。

「もう昨日のことはいいから、さっさと行くぞ」
「う、うん」
「はい!」

阿部くんに背中を叩かれ私は涙を必死に堪えながら2人のあとを着いていく、少しだけ顔を上げると三橋くんがすっかり元気になっているのが分かる、よかった、ほんとによかった。

「こんにちはー」
「ちわす」
「ちわっ」

前方から歩いてきた三星学園の選手の人が挨拶をしてきて阿部くんと三橋くんはすかさず挨拶を返した、私はまだ涙で声が出なくて顔を俯けていて、それに気付いたのか阿部くんが私を隠すように歩いてくれた。
挨拶をしてくれた三星学園の選手は背が高くて、なぜだかジッと私の方を見ていた。

「自分ら女の子おってええなァ」
「はっ、いやはは」

通り過ぎる瞬間、発せられた言葉に三橋くんは曖昧な返事を返す、阿部くんはすかさず三橋くんに問いかけた。

「知ってるやつ?」
「し、知らない」
「関西弁だった」
「アレ、うん?」
「三星って西から選手引っ張ってくるような学校なのか!?」

阿部くんと三橋くんがさっきの選手のことについて話している内にベンチに到着した私はすかさずタオルで涙を拭いた、早く、早く目の腫れ治らないかな。

「三橋ー!!」

突然三星のピッチャーが三橋くんの名前を呼んだ、それに驚き私達は一斉に三星のピッチャーへ視線を向ける、その人はニヤリと笑い一球投げて見せた。なんか、今のボール変に見えたような気が…

「…フォークだ」
「なんでノックでフォーク投げてんの?」
「見してくれたの?」

やっぱりさっきのは普通の投げ方じゃなかったんだ、フォークっていう投げ方、おっ覚えておこう。
三星のピッチャーのフォークを見た三橋くんはフラリと顔を青く染める、それをすかさず阿部くんが押さえ大丈夫!と力強く言った。

「あ、阿部くん」
「田島!お前なら今のフォーク打てるだろ!?」
「オレはどんな球でも打つよ!一試合やって打てなかった球ないもんね!」
「やべー、田島がカッコイイーっ」

田島くんの言葉に歓声を挙げるみんな、花井くんは田島くんの言葉に一声もらす、そんな光景を見ていた監督が田島くんの両肩に手を置いた。

「頼むわよ田島くん、今日は大事な試合なの!」
「大事って?」
「この試合に勝って初めて三橋くんがホントにうちの仲間になるのよ!みんな三橋くんが欲しい!?」
「欲しい!!」

監督の言葉に一番最初に声を上げたのは阿部くんだった、それに続いてあたふたしながらもみんなエースが欲しいと声を揃えて叫んだ。

「おし!勝ってエース手に入れるぞ!!」
「おおお!!」

みんなが一致団結して三橋くんを仲間にしようと頑張ってる。今日も暑い、この暑い日差しの中みんなは野球をするんだ。
試合開始まで、あと少し。

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