プロローグ
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街から外れた森の中、ふと現れる開けた木の間にそれはあった。

古い木製の看板に書かれた文字はルークス・ソーリス。シナモンの香りが漂う古本カフェ。


壁を覆う本棚に所狭しと並ぶ本。本棚で作られた廊下の先にぽつん、ぽつんとテーブルがある。


黒塗りグランドピアノは奏者を置き去りにして堂々と店の中心を陣取っていた。


小さなオーナーはあなたに気がつくとにっこりと微笑んだ。


「いらっしゃいませ。ルークス・ソーリスへようこそ」



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