鈍感M貢ぎ人




硬派、女に興味がない。それが俺が作り上げてるイメージ。別に本当に興味がないわけじゃないけれど、なんか女女ってがっついてるみたいでカッコ悪くね?おい、誰だ?思春期ねと生暖かい目で見ている奴は。



だけど最近そのイメージがガラガラと崩れていく。最近色々と某年上キラーに指摘をされるようになった。
















発言1.
「一護ってロリ系が好きでしょ。」








この台詞は思春期男子必須アイテムエロ本を買った時に言われた。
何言ってんだコイツ?と思ってたら手に持っていたのは貧乳系の女が表紙のエロ本で。





ちょ、え、えー!?






いや、断じてそんな趣味はないから!
ちょっとアイツに似てるなーと思って....ちょっと待て。何でアイツが出てくんの?
てかアイツがロリ系なのが悪いんだよ!責任転換?うるせーよ。




いや待てよ。アイツの喋り方は決してロリ系ではないし、見た目だけであって中身はババァだ。だからといって決して熟女が好みではないが。てかアイツの年齢を考えると熟しすぎてるよな。




よし、とにかく俺のロリコン説撤回!

















発言2.
「一護ってMだよね。」







俺は決してMではない。殴られたら腹が立つし、痛いのに快楽なんか感じない。うん、俺は至ってノーマルだ。











「一護!虚だ!....何をボーッとしておる!」






ぐはっ!腹に衝撃が!吐くって何か出るって!




よくもまぁあんな小さい腕であれだけの力が出るもんだ。それで俺を殴るんだよなぁ....。







うえへっへ.....








って何俺にやけてんの気持ち悪っ!え、俺マジでM!?

















発言3.
「一護って貢ぎ人だよね。」








俺は決してアイツに貢いでない。そう言った瞬間年上キラーはニコリと笑った。
“誰も朽木さんとは言ってないよ”
.....はめられた。


でも確かに財布の中身は前に比べると少なくなっている気がする。













「一護。」




チャッピーを抱きしめながら俺を見てくるコイツ。ウルウル目で俺を見てくる。某ア○フルのCMを思い出した。いや俺はそんなのに屈指ねーよ。チワワに....いやルキアに屈指ねー!



ほら元の場所に戻してこいよ。








「.....一護。」




.....泣きそうな目で見るなって!ぬいぐるみを潰れるんじゃないかってくらい抱きしめて上目遣いで見つめてくるコイツ。





.....





ああ!もうわかったよ。レジ持ってくから貸せ!






一気にパアッと笑顔になるコイツ。









きゅん







いや何この乙女みたいな効果音。




....ってぬいぐるみ高っ!




















「ということでどう思う?石田。」

「ということでって繋ぎ方がわけがわからないよ。
まぁ僕なりに君の言い分をまとめると君は断じてロリコンでないけどMで貢ぎ人?病気だね、ある意味。」

「.....やっぱりそう思う?」








本気で頭を抱え始めるM貢ぎ人。

本当に病気だ。

全ての話に出てきた“彼女”限定ということを気付いていないのか、コイツは。








「ああそれと“鈍感”という項目を付けたしておくといいよ。」


END

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