あんさつ。 | ナノ

53

今日は何だか殺せんせーの調子が悪いみたい。朝からずっとグスグスしてて、「どうしたんですか?」って訊いたら「鼻水が止まらないんです」って。…え、それ、涙じゃなかったの。
殺せんせーも風邪とかひくのかな?

業「結花、外で食べよー」
『あ、うん。…有希子ちゃんも行く?』
神「う…ううん。二人で行ってらっしゃい。(業くんが邪魔するなって顔で睨んでる…)」
『?そっか。じゃあまた後でね』

…有希子ちゃん、頷きかけた気がしたんだけどなぁ。
少し首を傾げた後、廊下で待っているカルマくんの所へ向かった。

業「あのタコが風邪?…うーん…違うと思う…」
『やっぱりそう思う?…殺せんせー、どうしたんだろうね』

鼻水でグスグスの殺せんせー。でもカルマくんはあの超生物が風邪なんてひきそうにないって。…私もそう思う。
何かアレルギーみたいなものでもあるのかな?だったらそれを探さないと。暗殺に使えるかもしれないし。

業「結花?あのタコのことまだ考えてんの?どーでもいいじゃん。…そんなことより、午後の授業サボっちゃおうよ。俺、結花の膝枕で昼寝したい」
『だめ。授業はちゃんと受けるの。ほら、行くよ?』
業「えー…」
『…じゃあ放課後。放課後なら何でも付き合ってあげるから、ね?』
業「!…じゃ、行く」

がばっと起き上がったカルマくんに苦笑して教室に戻ると、殺せんせーの顔がとっても気持ち悪いことになってた。
prev|next

[ text toptop ]