あんさつ。 | ナノ

46

逆ギレしてしまった鷹岡先生。…あれ、もう先生じゃなくなるのかな…。まぁいいや。
上と交渉してでも何とかしてもらうと言った烏間先生。…もう迷いは無くなったのかな…?
…と、その時。

理「交渉の必要はありません」
『!』

あ、理事長だ。…解雇通知…へぇ…なんか意外。鷹岡…先生(?)のやり方は、理事長の教育理念に反したってことかな…?
鷹岡先生が出て行ったことで皆が喜び、歓声が上がる。

理「…時雨さん、」

…あ、理事長。まだいたんだ。

『何でしょうか?』
理「いつまでこんな所にいるつもりかな?君が本校舎に戻る許可はとっくに下りてる筈だが?」
「「「!?」」」
『…!』
理「…そもそも君は、間違いでここに飛ばされてしまったんだ。君のような優秀な生徒をいつまでも“こんなところ”に通わせるのは、こちらも胸が痛む」
『…ッ』

みんなの視線が、痛い。
理事長の重圧に押し潰されてしまいそうになる。
…言いたいのに。私は、ここに残りたい、と。

業「“胸が痛む”?そっちが飛ばしたくせによく言うよね。って言うかさ、戻るかどうかを決めるのは結花でしょ、理事長センセー?結花はあっちに戻りたいなんて一言も言ってなかった。戻る気なんてないんだよ」
理「…君は…赤羽業くん、だったか。…時雨さん、いつでも戻って来ていいんですからね」


prev|next

[ text toptop ]