あんさつ。 | ナノ

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昨日、帰るときにカルマくんがいないと思ったら、渚くんと殺せんせーと三人でハワイに映画見に行ってたんだって。

『すっごく探したんだよ。カルマくんいつもは先に帰ったりしないから』
業「ごめんごめん。言おうと思ったんだけど、結花教室にいなかったから…」

むぅ、と膨れた私の頬をカルマくんがプ二プ二とつつく。
烏間先生に提出物を出しに行って(本当は殺せんせーが担任なんだけど、本校舎に持っていく書類は表向き担任の烏間先生に提出する)、教室に戻るとカルマくんがいなかった。
おかしいな、と思ってあちこち探していたら、カエデちゃんたちが教えてくれてそのまま一緒に帰った。
…まあ、一緒に行きたかったとは言わないけど。英語苦手だし。
でも、ちょっと…

『…ちょっと、不安になった』

むすっとしたまま呟けば、一瞬目を見開いた後にっこり笑ったカルマくん。

業「もーしない。だからそんなに拗ねないでよ、ね?奢るからさ、帰りに何か食べて帰ろ?」

カルマくんは何故か嬉しそうにくしゃくしゃと私の頭を撫でる。

『わぁぁ!!』

ただでさえ、梅雨の湿気で髪の毛直すの大変だったのに…。

『カルマくんのバカー!』
業「あはは。ちゃんと直すから怒んないで、結花」

…朝から騒いで学校に向かった。

渚(朝から仲良いなぁ…)
カ(私たちが後ろにいることに気付いてないよね)
神(結花ちゃん可愛い…)
杉(ちょっと羨ましい…)
((((あ、キスした))))

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