あんさつ。 | ナノ

31

体育の時間…。
木の上に立って、殺せんせーの顔の絵が描いてあるボールを、対殺せんせー用のナイフでぺしぺしする私たちを見ている烏間先生。…を、木の陰から怪しすぎる3人が覗いていた。
昨日、私とカルマくんは教室にいたから知っているんだけど、あのあと殺せんせー(ウルトラクイズ)が来て話をまとめた結果、お姉さまとその師匠がどっちが先に烏間先生を殺すか(ナイフ当てるだけ)で、勝負することになった。
…烏間先生…すっごく大変そう。
カルマくんは「面白そう」って笑ってたけど。

カ「結花、いいの?あの男の人、ビッチ先生の師匠なんでしょ?ビッチ先生、負けたらここからいなくなっちゃうよ?」
神「結花ちゃん、ビッチ先生好きだもんね」

教室に戻る道すがら、カエデちゃんと有希子ちゃんが言う。

『うーん…そうなんだけど…あの男の人じゃ、烏間先生に勝てない気がするんだよね…』
カ「えっ嘘!?」
『勘だよ、勘。何となく、そんな気がするだけ…』
業「結花の勘はよく当たるからね〜」

きょとん、とするカエデちゃんに苦笑いを返すと、横からひょこっと現れたカルマくん。
…体育の時間は姿が見えなかったから、またどこかでサボってたのかな。

業「…でも、ビッチ先生もあんな調子だよ」

クイッと親指で後ろを示したカルマくんに従って振り返ると、色仕掛けで近付こうとして、烏間先生にもクラスの皆にも呆れられてるお姉さまが。
…確かに、顔見知りに色仕掛けは不自然だよ。無理があるよ、お姉さま。
…大変だなぁ、先生方も。

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