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色んなことがあった修学旅行。
…人前でキスしちゃったことに気付いたときは、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった…。
そして今日。E組に転校生が来ます。
律「おはようございます。今日から転校してきました、“自立思考固定砲台”と申します。よろしくお願いします」
…もう何でもアリだね。それだけ国が必死になってるって事なんだろうけど。
紹介してる烏間先生が何だか可哀想になった。
そして…
『うわぁ…ぐちゃぐちゃだね…』
カ「うん…」
授業中に延々と発砲する自立思考(略)が散らかしたBB弾を片付ける羽目になった私たち。
授業は進まないし、毎時間掃除しなきゃいけないし、殺せんせーの触手を一本破壊したのはすごいと思うけど、これじゃいい迷惑だよ!!
散らかってる床を見て、カエデちゃんとため息を吐いた。
…翌日。
朝から殺せんせーに攻撃しようとした自立思考(略)は、「あること」に気付いた。
律「…殺せんせー、これでは銃を展開できません。拘束を解いて下さい」
…それは、自立思考(略)の体(?)にぐるぐると巻きつけられたガムテープ。
寺「違げーよ、俺だよ」
ガムテープを手で弄びながら、うんざりとした顔で鬱陶しそうに言う寺坂くん、カルマくんも「そうなるだろうね」とでも言いたげな顔をしていた。
まぁ…そうなるよね。
…さらに翌日。
「おはようございます!!」と、爽やかに挨拶してきた自立思考(略)は昨日までとは全くの別人(?)だった。
『…性格って大事だね…。たとえそれが機械でも』
神「そうだね…」
すっかり人気者になった自立思考(略)は“律”という呼び名までつけて貰って嬉しそうだ。
それを、私と有希子ちゃんは少し離れた所から眺めている。
神「最初はどうなることかと思ったけど、上手くやっていけそうね」
業「…それはどうだろ」
『わっΣ!?カルマくん、びっくりさせないでよ〜』
カルマくんに後ろから抱きつかれ、驚いて肩を揺らしたあと頬を膨らませる。
カルマくんはクスッと笑って「ごめん」と頭を撫でてくれた。