あんさつ。 | ナノ

26

色んなことがあった修学旅行。
…人前でキスしちゃったことに気付いたときは、顔から火が出そうなくらい恥ずかしかった…。
そして今日。E組に転校生が来ます。

律「おはようございます。今日から転校してきました、“自立思考固定砲台”と申します。よろしくお願いします」

…もう何でもアリだね。それだけ国が必死になってるって事なんだろうけど。
紹介してる烏間先生が何だか可哀想になった。
そして…

『うわぁ…ぐちゃぐちゃだね…』
カ「うん…」

授業中に延々と発砲する自立思考(略)が散らかしたBB弾を片付ける羽目になった私たち。
授業は進まないし、毎時間掃除しなきゃいけないし、殺せんせーの触手を一本破壊したのはすごいと思うけど、これじゃいい迷惑だよ!!
散らかってる床を見て、カエデちゃんとため息を吐いた。

…翌日。
朝から殺せんせーに攻撃しようとした自立思考(略)は、「あること」に気付いた。

律「…殺せんせー、これでは銃を展開できません。拘束を解いて下さい」

…それは、自立思考(略)の体(?)にぐるぐると巻きつけられたガムテープ。

寺「違げーよ、俺だよ」

ガムテープを手で弄びながら、うんざりとした顔で鬱陶しそうに言う寺坂くん、カルマくんも「そうなるだろうね」とでも言いたげな顔をしていた。
まぁ…そうなるよね。

…さらに翌日。
「おはようございます!!」と、爽やかに挨拶してきた自立思考(略)は昨日までとは全くの別人(?)だった。

『…性格って大事だね…。たとえそれが機械でも』
神「そうだね…」

すっかり人気者になった自立思考(略)は“律”という呼び名までつけて貰って嬉しそうだ。
それを、私と有希子ちゃんは少し離れた所から眺めている。

神「最初はどうなることかと思ったけど、上手くやっていけそうね」
業「…それはどうだろ」
『わっΣ!?カルマくん、びっくりさせないでよ〜』

カルマくんに後ろから抱きつかれ、驚いて肩を揺らしたあと頬を膨らませる。
カルマくんはクスッと笑って「ごめん」と頭を撫でてくれた。

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