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新幹線とバスで瀕死状態の殺せんせー。…は、どうでもよくて。私たちは今、有希子ちゃんの日程表を探していた。
カ「どう神崎さん?日程表見つかった?」
神「…ううん」
『有希子ちゃんの日程表分かりやすいから、私も頼りにしてたんだけど…。何処かで落としちゃったのかな?』
神「うん…そうかも」
…結局、他も人の鞄の中まで見せてもらったけど、日程表はどこにもなかった。
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渚「ちょっと寄りたいコースがあったんだ」
そう言った渚くんが案内してくれた場所。
業「あ〜」
『…??…坂本龍馬…?』
知っているような声を上げたカルマくん。石碑には確かに「坂本龍馬」の文字。
業「結花は知らなかった?ここ、1867年坂本龍馬暗殺“近江屋”の跡地だよ」
『へ…へぇ……??』
…歴史…全っ然分かんない…。
坂本龍馬が暗殺されてたこと、初めて知った…。
業「…結花…修学旅行終わったら、勉強会ね。泊まってあげるから♪」
『Σ』
ヒィッ…。カルマくん、ときどき何するか分かんないから…泊まりとか、不安すぎる。
渚「歩いてすぐの距離に、本能寺もあるよ」
『あ、それは知ってるよ。織田信長!』
業「うん。じゃあ、何年?」
『え゛』
わ、わかんない…。
涙目になっていたら、カルマくんが頭を撫でてくれた。
業「歴史、弱かったんだ?」
『うん…。何年になにがあったとか…よく分かんなくて』
業「…2泊3日♪」
『Σ!?…ハイ。』
カルマくんの目が怖かったので、大人しく頷きました。