あんさつ。 | ナノ

20

新幹線とバスで瀕死状態の殺せんせー。…は、どうでもよくて。私たちは今、有希子ちゃんの日程表を探していた。

カ「どう神崎さん?日程表見つかった?」
神「…ううん」
『有希子ちゃんの日程表分かりやすいから、私も頼りにしてたんだけど…。何処かで落としちゃったのかな?』
神「うん…そうかも」

…結局、他も人の鞄の中まで見せてもらったけど、日程表はどこにもなかった。


―――――
―――



渚「ちょっと寄りたいコースがあったんだ」

そう言った渚くんが案内してくれた場所。

業「あ〜」
『…??…坂本龍馬…?』

知っているような声を上げたカルマくん。石碑には確かに「坂本龍馬」の文字。

業「結花は知らなかった?ここ、1867年坂本龍馬暗殺“近江屋”の跡地だよ」
『へ…へぇ……??』

…歴史…全っ然分かんない…。
坂本龍馬が暗殺されてたこと、初めて知った…。

業「…結花…修学旅行終わったら、勉強会ね。泊まってあげるから♪」
『Σ』

ヒィッ…。カルマくん、ときどき何するか分かんないから…泊まりとか、不安すぎる。

渚「歩いてすぐの距離に、本能寺もあるよ」
『あ、それは知ってるよ。織田信長!』
業「うん。じゃあ、何年?」
『え゛』

わ、わかんない…。
涙目になっていたら、カルマくんが頭を撫でてくれた。

業「歴史、弱かったんだ?」
『うん…。何年になにがあったとか…よく分かんなくて』
業「…2泊3日♪」
『Σ!?…ハイ。』

カルマくんの目が怖かったので、大人しく頷きました。
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