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タンッ…タンッ…
しーんとした教室の中で一人、必死な形相のお姉さま。
業「あはぁ…必死だね、ビッチねえさん。“あんな事”されちゃ、プライドズタズタだろうね〜」
カルマくん、“あんな事”って?…どうしてカルマくんが、お姉さまのお仕置き…じゃなかった。お手入れの内容知ってるんだろう…。
…授業をしないなら殺せんせーと代わって欲しいと言った磯貝くんに、「落ちこぼれ」と言い返したお姉さまは、クラスから反感を買ってしまった。皆が文句を言い騒ぐ中、私だけは別のことを考えていた。
…カルマくん…お姉さまのこと気になるのかな…。お姉さまが渚くんにキスした時も、面白そうに見てたし、お姉さまの手入れの内容を知ってるってことは、倉庫の中を覗いてた
ってことだよね…?
『む〜…』
カ「結花?どうしたの?」
一人でうなっていた私に、カエデちゃんが不思議そうな顔をした。
『あ、何でもない……って言うか、カエデちゃん…』
カ「ん?」
『…ツッコむところは、ソコなの…?』
カエデちゃんが持っているフリップには、「脱巨乳!!」と書いてある。
カ「胸の大きい人はみんな敵!」
『そ、そうなんだ…』
カエデちゃんもきっといつか胸が大きくなると思うよ。…多分。