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『あの…』
業「ん?」
『その…何で…私を…』
そりゃ、元はといえば私が話しかけたからなんだけど!でもまさか、こんなことになるなんて…。喋ったこともない人と二人きりで帰るのは、ちょっと気まずいです。しかも私、人見知り激しいです。じゃあ何でさっきカルマくんに話しかけたかって?……だって、ジェラート食べたかったんだもん。
業「あぁ!殺せんせーのこと、色々聞きたかったからさ、教えてもらおーと思って」
…なるほど。情報収集って訳ね。
『それなら…渚くんに聞いた方がいいかも。弱点…(?)とかメモってたし』
業「あ、マジ?じゃ、渚君来るまで待ってよっか」
……私もですか?
…帰りたいよぅ…。
―――――
―――
―
駅で渚くんを待っていると、杉野くんに手を振っているのを見つけた。
『あ、渚くんだ。おーぃ…』
業「あ、ちょっと待って」
私が合図しようと片手を上げたところで、何故かカルマくんに制される。
『?渚くん、あそこだよ?』
業「うん。呼んで来るから、ここで待ってて?」
『??…うん、分かった』
私が頷くと、にっこり笑って私の頭に手をポンポンと置いたカルマくん。
…頭…撫でられた…。
途中で何故か瓶のコーラを買い、渚くんに近付く…。
ガシャッ
『!?』
コーラの瓶を近くにあった柱に叩きつけた。
…会話までは聞こえないけど、渚くんを虐めていた奴らを追い払ってくれたみたい。
…いい人だなぁ…。コーラ勿体ないけど。
あ、戻ってきた。
渚「あ、結花も一緒にいたんだ!」
『うん。…大丈夫だった?渚くん、さっきの…』
渚「大丈夫。カルマ君が助けてくれた」
『そっか。良かった』
やっぱりいい人だぁ…。
業「…でさぁ、渚君。聞きたい事あるんだけど」
カルマくんは殺せんせーについて渚くんに聞き始めた。
…私も途中までは帰る方向一緒だけど…いつになったら私は帰っていいんだろう…。