あんさつ。 | ナノ

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期末テストの総合順位が貼り出された。
E組は無事、全員が50位以内に。
わぁっと教室内が盛り上がる中、私の携帯に一件の着信があった。
――「この前と同じ場所で、放課後、待っている。」――
…浅野くんからだった。

業「…結花。浅野の所に行くなら、俺も一緒に行く」
『うん』

…この前カルマくんはお仕置きの代わりに、私に一つ約束をさせた。
“浅野くんの所に行くときは、必ずカルマくんを連れて行くこと。”
「もう二度と二人きりにさせたりしないから。」そう言ったカルマくんの笑顔は、今までで一番怖かった。
…でも…今日浅野くんと会うのは、前から言っていた勝負の決着をつけるため。カルマくんが黙って見ていてくれるとは思えない…。困ったなあ。
…一方。クラス内は一頻り騒いで落ち着いていた。
改めてこの教室で暗殺を続けるという決意を確かめ、殺せんせーが今回のご褒美に弱点を…と言った、その時だった。
もの凄い衝撃により、立っていた殺せんせーだけでなく、椅子に座っていた私たちまでバランスを崩す。
慌てて外を見れば、理事長の指示のもと、校舎の半分が壊されていた。
殺せんせーに差し出される、解雇通知。
…とうとう、ラスボス自ら禁断の伝家の宝刀を持参で暗殺に来た…!
今日はとことん、浅野親子に悩まされるみたいです。

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