114
渚くんのお母さんが、渚くんをE組から抜けさせるために、今日の放課後ここに来るらしい。
杉野くん曰く、遊びに行ったらわりとキツイ反応された。
…三者面談…本当に殺せんせーで大丈夫なのかなぁ…。
お姉さまは…キスの話とかしてる時点で論外だし。って、カルマくん何のメモ取ってるの!?なんで私の方見てニヤって笑ったの!?何か怖いよ!!
…すでに三者面談をした凛香ちゃんが、担任は統一しておかないとって言うので、殺せんせーを何とか頑張って烏間先生に似せることになった。
でも自信満々で出てきた殺せんせーはちっとも烏間先生に似てなくて、みんなで色々考える。
何とかそれっぽく見せることは出来たけれど、心配なのと好奇心とで、放課後皆で窓から覗くことにした。
…そしたら。
カツラを取って引き裂くし、渚くんのお母さんを怒らせるしで、とても大変なことになってしまった。
渚くん、大丈夫かな…。
『…カルマくん、地面見つめてどうしたの？』
業「いや……何でもない」
『？…私たちも帰ろっか』
業「たまにはどっか寄ってく？」
『あ、じゃあ本屋さん行きたい！』
業「…いーけど…もうちょい女の子っぽい選択肢はないの？ケーキとか、雑貨屋とか…」
『ない！カルマくんももっと本読んだら国語得意になるかもよ？』
業「…遠慮しとく…」