あんさつ。 | ナノ

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進路相談…。
カルマ君は渚くんをからかってタイかモロッコの旅行に行こうと誘っている。

渚「カルマ君は何で僕からとろうとするの!?」
『渚くん、帰って来たら一緒にスカートかワンピース来て歩こうね!服、選んであげる!!』
渚「だから僕はずっと男でいるってば!何なのこのバカップル!?」

…進路、かあ。
私、何になりたいんだろう…。

奥「私はやっぱり研究の道に進みたいって言ってきます」

毒コーラを手にそう言う奥田さん。
その毒コーラに単なる嫌がらせをしようと近づく影が二つ…。
原さんはお弁当の包みと一緒に職員室に向かって行ったし、狭間さんは呪いの本を持っていた。
…殺せんせー、今どんな状態なんだろう。あ、次は菅谷くんが行った。
…見たい。殺せんせーの現状、すっごく見たい。

『!、カルマくん、次なの?』
業「うん。めんどくさいし、適当に済ませてくる」
『殺せんせーが面白いことになってたら写メとってきて!』
業「ん。オッケー」

…戻って来たカルマくんが見せてくれたのは、顔がむくんで口がミッ●ィーみたいになって頭にトゲが生えて変な模様が描かれた殺せんせーだった。

ビ「なによガキ共。進路相談やってんの?」

入って来たお姉さまは、高級感も露出もないフツーの服を着ていた。
みんな目を丸くしていたし、私もびっくりしたけど…これはこれで可愛いと思う。

カ「……あ、サイズシールつきっぱなしだ」
『ほんとだ…』

首の後ろ、Mと表示されているシールがそのままになっている。
その事をどうやってお姉さまに伝えようかとヒソヒソ話していると、渚くんが席を立った。

渚「…いや、僕が取るよ」

…その言葉通り、渚くんはお姉さまの服についていたシールを取り、お姉さまに気付かれることなくそのまま面談に向かって行った。
お姉さまは普通に喋っている。
つまり…渚くんは、その気になれば、お姉さまを殺すことも出来る…かもしれない。
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