あんさつ。 | ナノ

4

体育を受け持つことになった烏間先生。
ジャケットを脱いで袖捲りして、腰に手を当てている。
…かっこいいのですが…
…体育の先生なのに、スーツのままですか!?
…まぁ…殺せんせーの体育よりずっとマシだけど。
分身術って…私達は忍者かっ!!


カ「殺せんせーは次元が違いすぎるからねー」
『しかも何故か、あやとり出てくるし…』


…皆も同意見らしい。
あ、殺せんせーいじけちゃった。


カ「ねぇ…やっぱり烏間先生かっこいいよね」
『ふぇ?…あ、うん…多分…?』


磯貝君と前原君が二人がかりで攻撃してるのに、涼しい顔でナイフを捌く烏間先生。…なるほど。ジャージに着替える必要は無い、と。
…あ、二人とも負けちゃった。で、殺せんせーはというと…
お茶飲んでる…。茶道の道具とか本格的だね…。何処から持ってきたんだろう。


杉「6時間目小テストかー」
渚「体育で終わって欲しかったよね」
カ「うわ、やばい!すっかり忘れてた!」
『大丈夫だよ。範囲狭いし簡単だから』
渚「!」


…何かに気付いて立ち止まった渚くん。
その視線の先に居たのは………誰?


渚「カルマ君…帰って来たんだ」
?「よー。渚君久しぶり」


…にこやかにそう言った彼。
殺せんせーにもフレンドリーに話しかけ、握手を求める。
   ギュ…ドロォ
彼が握った手の中から、殺せんせーの触手が溶けていった。


?「殺せないから“殺せんせー”って聞いてたんだけど…あッれェ、せんせーひょっとして、チョロイひと?」


…さっきまでの人懐こさはどこへやら。
狂気じみた笑みを浮かべた彼が、私は何故か無性に気になった。
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