あんさつ。 | ナノ

3

カ「ありがとねー結花。運ぶの手伝ってくれてー」
『ううん。一人じゃ大変でしょ?』


私達が両手いっぱいに抱えているのは、長い棒の束。…何故こんなものを運んでいるのかというと。


カ「あ、烏間さん!こんにちわ!!」
『こんにちは』
烏「こんにちは。明日から俺も、教師として君達を手伝う。よろしく頼む」


階段を登ってきたのは、防衛省の烏間さん。…明日から、先生…?


カ「そーなんだ!!じゃあこれからは、烏間先生だ!!」


その場で駆け足しながら、ニッコリしたカエデちゃん。
…普通に止まればいいのに…。


烏「…ところで、奴はどこだ?」


周りを見回す烏間さんに、カエデちゃんが後ろを振り返り、説明する。
今は…ハンディキャップ暗殺大会の真っ最中…。花壇を荒らした罰として、殺せんせーを縄で縛って木に吊るして皆で攻撃してる…んだけど…。


『渚くん、どう?』
渚「うん…完全にナメられてる」
『…だよね…』


殺せんせー…顔が縞模様だし。…あ、烏間さんが何か怒ってる。…これはもう暗殺って言えないもんね…。


渚「でも待てよ。殺せんせーの弱点からすると…」


   ギシギシ…バキッ


渚・カ「「『あっ』」」


…落ちた…。
殺せんせー、揺らしすぎて自分で枝折って落ちた…。


「「「今だ、殺れーッ!!」」」
先「にゅやーッ!しッしまった!!」



…明日の宿題が2倍になった。
殺せんせー…器小さいです…。
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