あんさつ。 | ナノ

96

寺「今日みてーにバカやって過ごすんだよ。そのためにE組がいるんだろーが」

…殺せんせーを殺せるまで、その方法が思いつくまでどう過ごせばいいんだと言ったイトナ君に、寺坂くんは「当たり前だろ」とでもいうような顔をして、堂々とそう言った。

業「あのバカさぁ、あーいう適当な事平気で言う。でもね、バカの一言は…こーいう時力抜いてくれんのよ」

ケラケラと笑うカルマくんは、最初からこうなることが分かっていたのかな。
いつも喧嘩ばっかりしてるけど、ちゃんとそこには信頼関係みたいなものがあるんだと思った。
目から執着の色が消えたイトナ君は、殺せんせーに触手を取ってもらって、無事に解決。明日からは、皆と一緒に学校でお勉強。
やっと、イトナ君は本当のクラスメイトになります。


―――――
―――



…数日後。


『イトナ君…一体何作ってるの…?』

機械のパーツをたくさん用意して、何かを一生懸命に組み立てているイトナ君は、殺せんせーに勉強漬けにされたストレスを晴らしたいらしい。
…なんだけど。
(((なんかスゲーハイテクだぞ!?)))
机の上のそれは、とても中学三年生の工作とは思えないシロモノ。
そして完成したのは、カメラ付き、銃付き、駆動音ほぼゼロの高性能。…これで殺せんせーを暗殺!!のはずが、いつの間にか女子のスカート覗きに目的は変わっていて…。
私、一応女子なんだけどな。影薄いのかな…。
ここにいるのに、誰にも何も言われない私って一体…。
…とにかく。
イトナ君は無事、クラスに馴染めたみたいです。

業「結花のだけは許さないからね」
「「「分かってます」」」
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