あんさつ。 | ナノ

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杉野くん、渚くん、カエデちゃん、カルマくん、私の5人でお昼ご飯を食べに来ていたお店で流れていた、卵が作られ過ぎたので捨てちゃいますよー的な映像。もったいないね〜、と皆で喋っていたんだけど…カエデちゃんだけは目を輝かせていた。
…一週間後…。
カエデちゃんは「巨大プリンで殺せんせーをドカン☆」作戦を提案した。しかも結構ちゃんと考えられてて、プリンの強度や味の調節の方法、巨大なプリンをどうやって冷やし固めるかまで、しっかりした計画が出来上がっている。
完成したプリンを見たカエデちゃんは、とっても満足そうだった。
…嬉しそうなのはいいけど…カエデちゃん、プリン爆破されるんだよ?そんなに愛着湧いてたら…

カ「ダメだーーーっ!!!!」
『やっぱり…』

そうだよねー…あんなに嬉しそうに作ってたのに、ドカンとやれる訳がない。
そうこうしている間に、爆弾の臭いを嗅ぎ取られ、殺せんせーによってプリンの中の爆弾を解除されてしまった。

業「結花、こうなること分かってたの?」
『や、分かってたって程でもないんだけど…カエデちゃん、楽しそうだったから…』

はい、プリン。と、カルマくんが両手に一つずつ持っているガラスの器の片方を差し出しながら聞いてきたので、苦笑しながら答えた。
…あ、プリン美味しい。

殺「ただし。廃棄される予定の卵を食べてしまうのは…厳密には経済のルールに反します」

公民の教科書を持った殺せんせーは、次の授業の時に考えましょう、と言っていた。

『…カエデちゃん』
カ「?」
『今度はどんな刃で殺せんせーを殺しに行くの?私も一緒に考えるよ』
カ「!…うん!!」

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