平和島静雄←折原臨也/来神/企画「はつ恋」様提出



最近すこぶる調子が悪い。
ケアレスミスは多いし、依頼料をバックレようとする輩は多いし、面白い依頼はなかなかこないし、フォローのための出費はかさむし。
勿論全部ちゃんと対処はしてるからはたから見たらどうってことないんだけど、いつもは簡単にこなしてる筈のことに手間取らせられると自分自身にストレスやら苛立ちやら疲れが溜まる溜まる。
とまあここまでつらつらと言い訳をしてみたんだけど何が言いたいかってつまり寝坊しちゃったんだよね、これが。
もうすぐ昼休みも終わる時間だけど、何かと都合がいいから表面上は優等生をしてる身としては無断欠席は頂けない。
だから不本意ながらもこうして4時間目に間に合うように教室までの道を走っているわけだ。
だって授業中に遅れて入るなんて恥ずかしいじゃない。
担任には後から適当に遅刻の理由でもでっちあげて、

「おわっ」
「えっ?」

え、何、どうしたの俺。
おわっ、は俺じゃない…誰かにぶつかったのか。
うわー考えごとしながら走ってる俺が確実に悪いじゃん。
しかもこの傾く感じ、受け身間に合わなくて背中打つよ。
あーあーもう絶対4時間目間に合わないし。
もう本当に今日ついてな……え、何、どうしたの俺の体。なんで傾いてから浮き上がってんの?念力?逆再生?いやいや俺そんな超人的能力持ってないから。ちょっと情報収集が得意な一般市民だから。
ああ、ぶつかった相手が引っ張ってくれたのか。
腕引いて立たせてくれたのは感謝だけどナチュラルに腰に腕回すとかどんだけなの。

「わりぃ、大丈夫か」
「あ、は…」

そりゃあ人間誰だって声かけられたらそっち向くじゃん?
それが自分より上からだったら見上げることになるのは当たり前じゃん?
でもさあ、少女漫画じゃないんだから相手に見とれちゃうとかさあ、いやね、うん、自分でもマジないと思うんだけどね、うん。
どうやら俺はこの男に、

出逢った瞬間、恋をした。






第2段。
臨也の方が喋らせやすいというか語らせやすいというか。
乙女な臨也いいと思う←

2011.01.03



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