ベッドに入り、改めて考えた。
千歳はモテる。
大体のヤツはこういうだろう、美人だと。
オレ的には美人つーより可愛いとかのが合ってると思うが、まぁ顔が整っていることには変わりない。
ついでに言えばスタイルもいい。でもそれがオレの好みの容姿かっつーと手放しにYESと言えるワケでもない。
一体何がオレを惹きつけんのか?
で、オレはどうしたいのか?
答えは結局出ないまま朝を迎えて、すっきりしねぇまま通学路を行く。
上履きを手に取って床に叩きつけたところで、下駄箱に入ってくる千歳の姿が見えた。
考えたってしょうがねぇ、千歳と目が合うだけで
オレは舞い上がっちまってんだから。

「おはよう荒北くん」
「おー、はよ。付き合ってよ千歳チャン」

昨日同様千歳はにっこり笑ってスタスタと去っていく。全力スルーかヨ、幸先悪いスタートだなオイ!
最初っからどうにかなるたぁ思ってねぇ。
逃げるなら追う、喰らい付くまでやってやンよ!



一日一荒北 2
second day / 2017.06.12

←1 back next 3→
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -