災難の後には幸福が

「はぁ...。」

今日、何回目になるか分からないため息を銀時いやパー子はついた。
万事屋の家計がそろそろ本気で危なくて仕方なくかまっこ倶楽部でバイトをしているのだ。お客さんの相手はさすがに無理だから外で掃除をしていた。

「ねぇ、君可愛いねぇ。」

銀時の頭の中で警報がなった。

「ありがとうございますぅ。中へ行けばもっと可愛い子がいますよ。」
「君とは一緒に遊べないの?僕は君と一緒に遊びたいなー」

目の前の男はそう言うとパー子の腕を掴んだ。

「離せよ!」
「威勢が良い子は好きだよー」

怖い
体が震えて動かない

「おじさんと楽しいことしよ?」

“助けて“
そう言いたいのに声が出ない。
男の手はすでにパー子の服をめくろうとしている。

「おい、何やってんだてめぇ。」

俯いていた顔をあげるとそこには土方がいた――

「ちっ...」

男はすぐにその場を去った。
その瞬間パー子の足は崩れ落ちた。

「銀時!」
「ひ、じかたくん...」
「大丈夫か?何もされてねぇか?」

小さく頷きパー子は土方に抱きついた。

「もう、大丈夫だ。」
「ありがとう...。」

パー子はそう言うと土方の唇に自分のそれを重ねた。







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