戦場のラブソディ

いつの間にか、俺の心の中は君でいっぱいになっていた。

いつからなのか、とかはわからないけれど、とにかく君のことが好きで好きでたまらない。

君の笑顔を見れば幸せになれるし、君が泣けば俺も悲しくなる。

君に名を呼ばれるとそれだけで己の名を好きになれる。



...そんな単純な恋



君とはいつも、いつも、くだらない喧嘩ばかりする。

ほら、今日も...

「低杉チビ助ご飯おかわりー」

「低杉チビ助って誰だバカ銀!飯くらい自分でやれっ」

「えー晋ちゃんが一番近いから頼んだのに。」

ばーか、ばーか、けちーと暴言をはきまくる君。

イライラしているはずなのに、君が他の誰でもない俺に頼んでくれていると思うと不覚にも嬉しいと感じている俺はもう末期だ。


「茶碗貸せ。よそってやるから」

「さっすが晋ちゃん優しいー!」


君を甘やかしていると必ず、桂と坂本に呆れられる。

俺だって自分に呆れてるよ。

こんなアホでバカな奴ほっとけばいいのに。

それが出来ないから、日々苦労をしているんだ。

こんなに俺が君を想っていたって君は俺のことをただの『幼なじみ』としか思っていない。

だから、俺も想いを伝えていない。

けど、何度も伝えてしまいそうになる。

例えば、君が怪我をした時。

君が強いのはよく知っている。

けど、不安で不安で仕方ない...


「バカ杉ー!何ぼーっとしてんだよ。置いてくぞ。」


いつもの白装束に着替えた君が、俺の前に立っている。

白夜叉の象徴のその服を今日も君は真っ赤に染めるのだろう。


「ぼーっとしてんのはおめぇだろォ?へますんなよ。」


重たい腰を上げ、君の横に並んだ。



恋だとか愛だとか今の時代そんなことは言っていられない。

だから、今は...



「今日も暴れまくるか、銀時。」

「言われなくても」


にやりと笑って、俺達は戦場へと向かった−−




そう、今は君への想いはしまっておこう。

いつかこの戦が終わった時、君に伝える為に。



戦場のラブソディ
(好きだ、)


あとがき

ひっさびさの高銀です!
大学新しく出来た友達に高銀好きな子がいたので友達になった記念に差し上げました!
書いててものすごく楽しかったです!
鈍感な銀ちゃんと一生懸命な高杉君。

その友達とはいろいろ話が合いすぎてやばいです。
神です←
本命は土銀だけど、高銀も好き!
むしろ、元彼高杉、今彼土方っていう設定が好き!
という話をしていました(笑)

楽しんで頂けたなら幸いです^^


2012/04/12/








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