おまけ(お題の続きデス)


くたりと力の抜けた身体を自室まで運ぶ為に抱きかかえた。運んでいる間も、バギーはアホだバカだと耳元で悪態を繰り返し叫んでいる。けれど、落とされない様にと自分から肩に手を回している事に、バギーは気付いているのだろうか。
「そんな大声で叫ばなくても聞こえてるよ」
「いーや聞こえてねぇ、だいたいお前は…っァ」
するり、抱きかかえた身体を撫でれば、それだけで肌が粟立つのか更にぎゅっと抱きついてくる。
「触るな変態」
「変態は酷いな」
「酷くねぇ。酷いんならお前の方がよっぽどっ、だからっ」
触るなと言いながらも抱きついて離れないバギーの背中をまたするりと撫でた。たったそれだけで、バギーは言葉を詰まらせる。
するりするり。シャツの中に滑り込ませた手が肌の上を直接なぞる。そんな些細な触れ合いでも、バギーはきゅっと唇を引き結んでふるふると頭を振った。
「だーかーらーさーわーるーなー」
「無理」
「無理じゃねぇ」
「無理だろ」
こんな可愛いのに。
ここで止めるなんて、男として終わってる。
憮然と唇を噛み締めるバギーにニコリと微笑い返し、シャンクスはようやくたどり着いた自室の扉を開けた。部屋の中に入ると開いた扉を足で蹴って閉め、バギーをベッドに降ろした。そのままバギーの上に乗り上げ、未だ悪態を吐き続ける唇を軽く塞ぐ。
ギシリとベッドが軋む音をたて、触れては離れるついばむ様なキスのリップ音がそこに重なった。その隙間をついて甘い吐息が漏れ始める。
耳に心地よいそれを聞きながら顔を上げると、頬を、身体全体を紅潮させたバギーが潤んだ瞳でジロリとシャンクスを睨んでいた。
まだ諦め切れてないのか、組み敷いたバギーの身体がごそりと身じろぎする。それを少し体重をかけてのしかかることで阻止すると、ひぎゃ、とバギーが悲鳴を上げた。
「潰れる」
「そりゃ困るな」
「じゃぁ退け」
「逃げたり暴れたりしないなら、な」
思い切り眉を寄せたバギーにそう笑い返し、はだけた胸元を開いて既に赤く色づき始めた胸の突起を指先で転がした。それはすぐにぷくりと立ち上り存在を主張し始める。
「ぁ…っ」
指先で転がし、摘んで押し潰す度に組み敷いた身体がヒクンと跳ね上がった。歯を食いしばり、耐える様にやだやだと頭を振るその仕草は可愛いけれど。
でも、もっと可愛い声が聞きたい。
「ぅむ、ん」
きゅっと引き結ばれた唇をべろりと舐めてそのまま蓋をした。食いしばる歯列をなぞり僅かに開いたそこに無理やり舌を捩じ込ませる。喉が開いたのを確認し、唇を解放するのと同時に弄んでいた突起を爪先で引っかいた。
「はっ、ぁあぁんっ」
蓋を無くしたバギーの喉から嬌声が漏れる。
それは1度出てしまうと止める事が出来ない様で、シャンクスの手の動きに合わせ次々に上る甘い声に、シャンクスは目を細め、その手を徐々に下腹部へと移動させた。
「やだっ、ヤメロ」
「無理だって言っただろ」
止めようとするバギーの手をやんわりと払い、シャンクスは腰のサッシュを解くと下着ごとズボンを下ろし足から引き抜いたそれをベッドの下に落とした。外気に触れ、ふるりと震えるバギーを手の中に握り込むとヒュっとバギーの喉が音を立てる。


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