- ナノ -


門戸を開いて春を招く
(学級 進級)



春は学級委員長委員会委員長である嘉神鴇にとっては多忙を極める時期である

進学手続きと新入生の歓迎

この学園、生徒の数に対しての事務員の割合が少ない

吉野先生はいつも頑張ってくれようとしているが、それに上回って小松田さんがいろいろやらかしてくれるものだから難航しているのが目につく

ニコニコと穏やかな先生の眉尻が上がったり下がったりするものだから、数年前から学級委員長委員会がその手続きの半分ほどを受け持っている

ただ、理解しておいてほしいのは別に鴇にだって余裕があるわけではない

こちらとて泣きたくなるくらいには忙しいのだが、春はそういう季節だと割り切ってしまえば何とかなるものである




幼い忍たまであった鴇も今年で最上級生の六年生となり、四年から委員長代理として務めてきた学級委員長委員会も、正式に委員長へと就任した

ようやっと外れた「代理」の二文字

ただ、この二文字に甘えていた部分もいささかあった

今年はこれを言い訳にはできないし、するつもりもない

心機一転、最後の1年を務めさせてもらう所存である


(とはいっても、仕事的には何も変わらないが)


ぐっと固まった筋肉をほぐすように背中を伸ばして、改めて委員会室を見渡す

日頃は片付いているが、この時期だけは書類の山だ

まだうず高く積まれている書類に溜め息をつく


(新入生に配る学園案内の書面に、来週の各委員会見学会のチラシ ああ、長屋の部屋の割り当ては今日配ってしまわなければ)


管理一覧にチェックを入れつつ、やることの多さに思わずため息をつく

そういえば自分自身の長屋の部屋の引っ越し準備もしなければいけない

冬の終わりに一度整理はしておいたものの、最近の資料の持ち帰りもあって自室も片付けなければ後続の五年生達が入れない


「失礼します」


一声かけられて開いた戸に視線をやれば、濃紺の制服に身を包んだ鉢屋と尾浜がいた

挨拶をしようと思ってきたのだろう、鴇の姿を見て開こうとした口が、部屋のなかを見てゲッ、と固まっている


「…何ですか、この書類の山」

「小松田さんが生徒から預かってた書類をどこに置いたか忘れてしまったらしくてね 先ほど見つかったからって運んでこられた」

「…どうせ小松田さんはゆっるい笑顔でよろしくお願いしま〜すって置いていかれたんでしょ」

「尾浜、モノマネのレパートリーが年々増えるね」

「似てましたぁ?最近は、木下先生もそろそろマスターできると思うんですよね!俺」

「ゲンコツもらいたくないならやめとけ 勘右衛門」


ペシっと勘右衛門の頭を叩くのは、モノマネというか変装名人の三郎である

ライバルになるのが怖いんだろう、と挑発する勘右衛門を無視して、三郎が鴇の前に正座する


「ほら、尾浜も座りなさい」

「はーい」


いつものように広くはスペースがとれないが、座った2人の前に鴇も書類を整理する手を止めて姿勢を正す


「進級、おめでとう その制服も、よく似合っている」

「委員長も、進級おめでとうございます」

「鴇先輩も、松葉の色よく似合ってますよ」

「「あと、改めまして 学級委員長委員会委員長の、就任おめでとうございます」」


揃った声に、鴇が少し目を丸くして、そっと笑った

普段から鴇のことを役職名で呼んでいた三郎は、感慨深いものがあるのだろう

少しだけ目を赤くしていたのを勘右衛門が茶化している


「今年1年、私も最終学年だ …よろしく頼むよ」

「駄目ですよ 鴇先輩、そういうの、三郎今泣きますから」

「ば、馬勘右衛門 そんなわけあるか!」

「ほら、もう涙声じゃん」


ギャイギャイ騒ぐのは相変わらずで、鴇の口元が綻んだ

進学というのは、年を取るにつれ考えることが増えてくる

しかし、今日はそんな感傷に耽っている余裕はないので後回しだ


「今年の方針とか、引き継ぎとかは一旦後にして 見ての通り、滞ってる」

「その一山、私がやります」

「んじゃ、俺はこっちのー」


自主的な参加に感謝をしつつ、ひょいと書類の山単位で引き取ってくれた後輩の逞しさに感心する

昔は2人で一山がやっとだったのに、優秀な後輩の伸びしろとはなかなか頼もしいものである

三郎と勘右衛門も自席について事務処理を始めたため、いつもどおり軽い世間話を口にする

決算処理等、数字が大きく絡むようなものでなければ、この3人

片手間に書類を処理することなんて慣れっこだ


「教科選択はもう終わったのか?」

「はい、まあ無難に 雷蔵はまだ迷っていましたけれど」

「俺も今夜決めてしまうんですけど、結構過密な感じなんですね」

「六年になると座学は一気に減るからね 今年のうちにしっかり学ぶといい」

「はーい」

「無理しすぎないようにな 言ってくれれば、委員会の方は割合考慮するから」


鴇がそう言うのも、自身の経験によるものだ

学級委員長とは実はかなり面倒な役割だ


「大丈夫ですよ 去年は委員長だって同じ状態だったわけじゃないですか」

「それがなかなか大変だったから言ってるんだよ」

「でも、鴇先輩は委員長代理も兼務だったし、それがない俺たちが根をあげるわけにはいかないでしょ」


所属クラスの雑務・とりまとめ全般

学園の行事ごとの運営から審判に始まり、事務やら何やら大半を面倒みている

そのせいか、敬遠されがちな委員会のひとつであり、鴇が入学した時だって委員会の先輩は2人しかおらず、鴇が三年生を終えた時に卒業してしまった


「根を上げる前に相談してって話 わかってよ、このタイミングで辞められたら私多分泣く」

「何の心配してるんですか 私達辞めるとでも思ってるんですか?」

「2人そろってなら辞めやすそう」

「…冗談でも怒りますよ 貴方を置いて辞めるわけないでしょうが」


筆をおいて鴇を睨んだ三郎に、悪かったと鴇も両手をあげる

まったくもう、と怒りながら事務処理を再開した三郎を、鴇はそっと盗み見ていた


(冗談半分、本気半分だと言ったら、殴られそうだ)


三郎がああやって不愉快そうな表情をしたところをみると、辞めようなんて発想そのものを疑うなということなのだろう

ただ、鴇は言った

自身の経験からの言葉なのだ

上級生不在であったからなのか、年次だけの話だったのかはわからないが、この2年

正直かなりしんどかった

鴇が踏ん張れたのは三郎と勘右衛門がいたから、その1点だけである

2人がいなければ鴇は学級委員長委員会を辞めていたかもしれない

そう思えるくらいまでには過酷な委員会だと素直に思う

終わらない書類整理

次から次へと起こる厄介事

学園内外へ注意を払い、学園長直々の任務を昼夜問わず受ける

2年前から、この委員会は慢性的な人手不足なのだ

鴇自身、事務処理能力は高い方だと思うし、几帳面で頭のきれる三郎と、のほほんとしているがい組らしく何でもそつなくこなす勘右衛門もかなりの量を捌けるようになった

常にこの3人で何とか委員会を回してきたが、来年は鴇も卒業してしまう

さてどうしたものかというのが昨今の鴇の悩みだ

この2週間後である

新しく1年生2名が学級委員長委員会に入るという連絡が入ったのは

















「鉢屋、鉢屋っ!」

「?どうしました?」


珍しく上擦った声で自分を呼ぶ鴇に、三郎が首をかしげて近寄る

ここ数日、入学式やら長屋の引っ越しやらでフル稼働であった鴇は疲れ気味だったのだが、今日はとても興奮しているようにみえる

最近の落ち着いた様子とは打って変わって、今日のような満面の笑みは久しぶりだ


「これ、見てくれ」

「へ?……ああ、配属希望ですか」


急かされるように手渡されたのは半紙の束

そこには毎年この時期に提出される新入生による各委員会への配属希望申請だ

新入生達がどの委員会に所属するかは、基本的に本人たちの希望だ

酷く偏りさえしていなければ基本はそのまま通される

それらの集計をし、整えるのも学級委員長委員会の仕事である

ちなみに、この希望申請、第1〜第3希望まで書くことができ、これで大体どの委員会が人気があるかもわかる

言い方が悪いが、組織に所属したことのない1年生達は言葉で想像のできる委員会を選ぶ傾向にある

生物・用具・図書委員会なんかは例年人気で人手不足知らずだ


「そういえば、提出は今日でしたね」

「何だ、意外と冷めてるのな つまらん」


思ったより自分の反応が悪かったのが鴇はつまらなかったらしい

鴇は例年、この申請書をソワソワしながら待っている

この結果を一番に知れるのはこの書類を扱う学級委員長委員会の特権だろう


「で?どうでしたか?」

「そうだ、喜べ 鉢屋!」


少し機嫌を損ねたらしい鴇に慌てて三郎が問えば、また鴇の表情がぱっと明るいものへと変わる

この人が静かに笑う姿はとても美しいことは知っていたが、こんな満面の笑みもまた破壊力は抜群である

ぎゅっと正面から抱きしめてきた鴇に顔を真っ赤にさせながら、可愛いなこんちくしょうと三郎は天を仰いだ


「2人、入ってくれそうだ!」

「え、そうなんですか?」


こうやって三郎が驚くのにも、鴇のテンションがここまで上がるのにも理由がある

前述で述べたように、学級委員長委員会とは何かと苦労の多い委員会である

また、何をやっているのかイマイチわからない上に、そもそも入部条件が学級委員長であることが前提となる

そもそもの母数はいろはの組3つ

全体母数が3しかないのだ、そりゃあ入部に至るまでの流れで簡単にこそげ落ちてしまうだろう

そもそも、学級委員長になるのなんて余程の物好きか世話好き、はたまた誰もやろうとしなくて押し付けられたかのどれかだ

ちなみに、鴇は入学時に誰もやらずに困った雅之助の心情を察して挙手をしたし、三郎も勘右衛門も経緯はそれぞれあるが成り行き上である

そんなわけでなかなか入部を希望されず、ここ数年は見事に希望がなかったのだ


「ようやっと、だ」


別段、鴇だってそのことに関しては仕方がないと割り切っている

しかし、毎年同級生らが新しい後輩ができたと自慢してくるのが羨ましくないわけもなかったし、何より後継の目途がたたない不安が募っていた

せめて第2希望とかに書いてくれれば、ちょっと権限を使って無理矢理ひっぱってこれるが、それさえもなく断念

それがもう3年も続いていた だから余計に込み上げてくるものがあるのだろう


「誰です、そんな物好きは」

「1年い組の今福彦四郎と、1年は組の黒木庄左ヱ門」

「…ああ、あの子達か」

「どんな子だ?」


鴇が挙げた名前に該当する忍たまが脳裏に過ぎり、ポン、と手を打てば、鴇がソワソワと情報を三郎にねだる

2人とも第一希望で学級委員長委員会を希望しており、黒木庄左ェ門に至っては第一希望一筋で書いてくれている

ところが、鴇は知らないのだ

この黒木庄左ェ門と今福彦四郎

名簿に見覚えは当然あるのだが、まだどんな忍たまなのか全く知らない

何故鴇が知らないのに三郎は知っているのか、それには理由がある

ここ数日、学園中を駆けずり回っていた鴇が、新入生に関わったのは入学式当日の挨拶のみである

その後も学園内の案内やら長屋の準備やらはしたものの、全体的な取りまとめばかりをしており、ろくに新入生と会話していないのだ


一方、三郎や勘右衛門は委員会紹介やら実質的な説明など各クラスに対して接しており、比較的顔と名前が一致している

そして、先週の新入生の学級委員長委員会見学会時も2人が対応をした

その差がここで出ているのだ


「黒木庄左ェ門は真面目で芯の強そうなしっかりした子ですよ」

「へえ、」

「今福彦四郎は少し気が弱そうですけど、こちらも落ち着いてて俺は好感もってますねー」

「そうか、それは嬉しいなぁ」


嬉しそうに鴇が三郎と勘右衛門の言葉に耳を傾けていたが、三郎はどことなく遠くを見ている

その温度感に気付いたのであろう鴇が、ん?と首を傾げた


「………なんか、鉢屋 あまり気乗りしてなくないか?」

「別にそんなことは」

「何かあったのか?揉めたなら、先に解決しておかないと」

「そういう、わけではないので大丈夫です」


初っ端から躓いて入部を棄却されるのを恐れたのか、鴇が少し慌てて身を乗り出したが三郎はなんとなく目を合わせない

困った鴇が勘右衛門に視線で問えば、勘右衛門がそうじゃないと鴇に笑う


「三郎は、歓迎の気持ちよりも心配事の方が大きいんですよ」

「勘右衛門!!」


心配そうにする鴇の背にひょいと抱き着いた勘右衛門がにやりと笑えば、三郎が険しい顔でやめろと言う

意味がよくわからず鴇が少し眉を潜めて勘右衛門を見つめれば、ニコリと笑って勘右衛門が説明する


「ほら、俺達ずうっと3人でやってきたじゃないですか」

「まあね 後輩入ってくれなかったから」

「それで待望の後輩が入ってきたら、鴇先輩は絶対構うでしょ?」


当たり前のような話の意図がつかめなくて、鴇が戸惑ったようにコクリと頷く

三郎は勘右衛門黙れと背後で睨みつけているが、勘右衛門の口は止まらない


「それが三郎としては悩ましいところなんですよ 鴇先輩をとられるんじゃないかって」

「は?」

「あ、ちなみに俺は後輩がいようといまいと、いつも通り甘えるのでお構いなくで大丈夫です」


話が繋がったのはいいが、予想もしていなかった勘右衛門の言葉に鴇が間の抜けた声を出す

そのまま視線を三郎に向ければ、顔を真っ赤にして俯いている

そして、思わず言葉が零れ出る


「何を子どもみたいなこと言ってんの」

「わ、私は別に、そんな」

「それに、三郎は初日からしてやられてますからね」

「?」

「鴇先輩、絶対気に入りますよ あの子たち、すっげーしっかりしてる」

「どういうこと?」

「彦四郎はい組らしくて優秀だけど、どこかおっとりして可愛らしいし、庄左ヱ門に関しては…ぷっ!」

「勘右衛門!!」

「何?」


説明する前に吹き出した勘右衛門に三郎が黙れと睨むが、続きを話せと催促する鴇の視線の方を取った勘右衛門がニヤニヤと笑って口を開く


「三郎が、一年は組に委員会の説明をしてたんですけどね 話が変わる度に変装も変えたものだから、一年生の子達の興味が説明じゃなくて三郎にいってしまって」

「……鉢屋 お前、また悪戯したの」

「ちゃ、ちゃんと説明もしました!」

「…例年、入ってきてくれないの お前に任せたからだろうか」

「そ、それは言い掛かりというものです」

「そしたら、庄左ヱ門が言ったんです 『すみません 気が散るので忍術は後にしてもらえませんか』 って」


あはははは!と思いだして鴇の背中で笑いだした勘右衛門に、三郎の睨みが一層増す


「悪気も嫌みも一切ないんだもん!そんでもって、説明が終わったらさっきの変装もう1度見せてくださいってすっげー真剣に言うんだもん!かーわーいーいー!」

「もうホント、勘右衛門黙れ!!」

「結局、終わってから半刻も変装芸を披露して、大人気になっちゃって良かったじゃん!」

「〜!!あんなに目をキラキラされたら、あしらえないだろ!!」


お腹いたい、と笑いまくる勘右衛門に怒鳴っていたが、肝心の鴇の音が一切消えたことに気付いて三郎が視線をむける

先ほどまでの花が零れるような笑顔とは違って、どこか冷たい空気を纏った鴇がニコリと三郎に笑いかける


「い…委員、長」

「ふーん、私が忙殺されそうになってたのに お前はそんなに新入生とがっつり交流を深めてたのか」

「い、や ですから、」

「言い訳すんな」

「ごめんなさい」


ピシャリと言葉を切った鴇にこれはさっさと謝った方が得策だと悟った三郎が素直に頭を下げる

鴇も本気でなんて怒ってはいないが、拗ねられると後々苦しくなるのは三郎だ

それも手伝ってか低姿勢のままの三郎に、小さく溜め息をついて鴇が問いかける


「で?お前から見て、どう思った?」

「…彦四郎に関しては勘右衛門と同意見です 少し気は弱そうですが、心根の優しそうな子です」

「黒木は?」

「……………………」

「鉢屋」

「…学級委員長委員会に向いてます はっきりと物を言う子ですし、探求心も強い まっすぐなよい子です」

「お前がそんな風に言うなら、きっとそうなんだろうね」


捻くれた物言いの多い三郎がそこまで太鼓判を押すなら間違いはないだろう

楽しみだ、と笑った鴇に三郎はやはりどこか気乗りしていない

どこかふて腐れたように告げた三郎に、怒ったふりをしていた鴇も表情を緩めて鉢屋の頭に手を伸ばす


「鉢屋」


ゆっくりと、髪を撫でるが、三郎は顔をあげようとしない


「何を拗ねているの」

「……別に、拗ねてなど」

「お前にとっても初めての後輩だろうに もう少し心の余裕をもちなさい」

「……………はい」

「お前も、尾浜も、私の可愛い後輩であることに何も変わりはないよ」


俺も鴇先輩好きー、と喉を鳴らす勘右衛門にハイハイと鴇が笑って撫で返す

鉢屋は不安なのだろうか

それは自分をとられるというただの独占欲なのか

それならまだいい、後輩をもつことを負担に感じているような話でなければ別に構わない


「ちゃんと、後輩を見てあげるんだよ 私はその様子を見るのだって、楽しみにしているのだからね?」

「………はい」

「最後の1年、委員会にとって嬉しい変化だ 本当に、待ち望んでいたんだ」

「……………」

「鉢屋、それをお前も受け入れて それが、お前をなお一層成長させてくれるから」


もう少しだけ、お前の世界が広がればいいと思う

三郎だけでなく、勘右衛門も

私達は自由に生きてきた

自己責任の言葉のもと、全力で駆けてきた

その力を、次の世代に伝える義務と責任がある


「私がお前達に注いだ気持ちを、お前達も次の子たちに注いであげて」

「……委員長」

「それが確かな力になるのは、よく知っているだろう?」


ソロソロと上げた三郎の視線に鴇が笑いかければ、三郎も少し困ったようにはにかんで笑った

三郎だって、後輩が入ることは嬉しいことに変わりはないのだ

ただ、少し案じただけだ

残り少ない鴇と過ごす時間に入り込んでくる存在に

それはきっと三郎の我儘以外の何物でもないのだろう

ただ、来る前に少々決めつけすぎたのかもしれない

三郎がそんなことを考えているなか、さて、と手元の書類に視線を戻して鴇が告げる

「そうと決まればさっさとコレを片付けよう 初めから格好悪い姿を見せるわけにはいかないからな」


その言葉を皮切りに、3人は書類の山の処理を再開したのであった






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