生死



この世界に僕がいなくなったとしても
この世界は明日も何事もなく
回っていくだろう

僕なんて回る世界の歯車にもならず
下にたまっていくホコリの様

「価値のない物などいらない」
「意味のない物などいらない」
そう言った僕が
一番価値がなくて意味もない

歩く足を止めて空を見上げる
僕が足を止めたのに
雲は変わらず進んでゆく
僕の存在意義が
僕の中でぐらついた

周りを一周見渡した
人や物全てが
僕を否定している様

孤独を感じた僕
次の瞬間 怖くなった
涙が出た
「僕はいつから孤独だったの」

僕のことを思ってくれる人がいる
知ってるよ わかってる
だけど感じる強い孤独
どこから来るの

どんなに思ってくれても
思ってくれるその心
わかるけど だめなんだ
孤独という名の穴は塞がらない

走る足を止め真上を見る
涙は止まらないし
胸がキリキリ痛むんだ
空の雄大さが
僕には眩しすぎる

孤独から逃げて走って走る
足を止めてはいけないの
孤独にのまれてしまうから
走って逃げた先は…

誰だっていつも笑いたいの
僕だって同じだよ
いつも



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