親と子



親は子を愛し 子は親を尊ぶ
それは親子だから
本当にそうですか

「親の愛」それは僕が
アナタの子供だから?
アナタの子供じゃなかったら
愛してはくれませんか?
僕の中に流れる
アナタの血を愛しているのですか?

産まれてきて良かった
それは「アナタの子供」だから?
「僕」だからではないのです

「子の尊び」それはアナタが
僕の親だから?
僕の親じゃなかったら
尊んだりしないのか?
アナタに流れる
僕の血を尊んでいるのかな?

育ててくれてありがとう
それは「僕の親」だから?
「アナタ」だからではないのです

もし僕とアナタが無関係で
街ですれ違ったら
きっと言葉交わすこともないでしょう

僕とアナタは「親子」だから
人柄で一緒にいるわけではないのです

「親子」程堅い絆はない
いや むしろ「親子」程不確かな
絆はないのです

「子だから」「親だから」
愛し尊ぶのでしょう



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