来世

私は家に着き、パソコンを開いて今回の絵画を表示させた。

机に肘をついて、その手でコーヒーを飲む。

眺めながら感じた。



画家とこの女性は来世で結ばれる



強く感じた。

昔からこういう自分に全く関係ない直感は当たったりするから、おそらくそうなるんだろう。


私は席を立ち、家の中で一番高い酒をあけた。

800万の仕事をしたんだからバチは当たらない。

この酒だって覚えてないけど5万もしてないはず。

何本でも買えるわ。

1本買うだけだろうけど。


お貴族様たちは今頃晩餐会か?
くだらない。



画家と女性の来世へなのか、それとも今日1日で800万稼いだ自分へなのかわからないが、パソコン画面の女性の絵画へ軽く上げたグラスを傾けて言った。



「乾杯」





完結




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