人のために生きるなんて馬鹿げてる。


自分が生きることで
1番ツライのも
1番楽しいのも
自分なのに。


「この前ね、仕事のターゲットに

あなたのためならツライことも耐えられる

って、

あなたのために生きたいわ

ってさ、
言われてさ、
笑っちゃいそうだったよ〜」


「シオン、ひでーな」

「何さー。ほんとなんだもん」

「アタシもこんな風に思われてんのかねえ」


「え?紅子はそんなこと言わないでしょ〜」

「まあ、そんな健気なこと言わねーけどな!!で?なんで笑いそうになったんだよ?」

「あぁ、だってさ、シオンのために生きたいだってよ〜」

「そんだけ好きなんじゃねーの?」

「だってシオンのために生きたって、所詮生きて楽しむのも苦しむのもシオンじゃないもん。」

「まあな。」

「それでシオンのためとかいわれてもねえ。」

「シオン、そういうのキライだよな。」

「うん。大っ嫌い。生きるのは自分のためだもん。

自分のために生きるんだよ。」


「生きるって言ったってアタシら微妙なラインだけどな!!」

「ふっ、まあね。今のは精神の問題だけどね。」






《あなたが全て》


なんて言葉欲しくない。


要らない。


相手も自分も縛るような、そんな鎖のような言葉なんて無くて良い


この命も身体も気持ちも自分もの





全ては自分のため





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