好きだよ

って言う。
その口が、外では意味を含まずに同じ言葉を発してる。

いや、外とか内とかじゃなくて、もともとその言葉に意味は含まれてないんじゃないだろうか?

って思うことがある。

綺麗に笑って言うから。
作り物なんじゃないかと思う。

「好きだよ」

「なんで」

「え?紅子だから」

「はあ?」

「答えになってない?」

「答えになってると思ったんか?」

「なんでそんなこと聞くの?」

「なんとなく」

「素直じゃないなー不安になったんでしょー」

「はあ?きもっ」

「質問の答え方は分からないけど安心させてあげられるよ」

「日本語喋れ、っなんだよ」

「紅子の頬って噛みつきたくなるよねー」

「シオンみたいな変態だけだ!頬撫でるな!」

「やだよ離さない。シオンを見て」

「ちけーよ!っん」

「これが俗に言うフレンチキス?」

「聞くなバカ!」

「愛してるよ紅子」


たまによく分からなくなるけどあたしの前のシオンは表とか裏とか無いらしい。





<< >>




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -