此処は何?
住んでいたところから来た時、きっと誰もが思うこと。
何処? じゃなくて 何?
今までの常識が通用しないことは確かで、ここの常識を一から身につけなきゃいけないことも分かった。
「紅子どうしたの?」
「ここ何?」
「シオンもわかんない」
「は?」
わかんない? シオンが此処に連れて来たくせに、
「パラレルワールドみたいなもんじゃない?」
「え?」
「異次元かもしれないし、わかんない。とりあえずは、紅子が住んでいた世界じゃないのは確かってこと。」
「そんなの」
「答えになってない?でも事実だよ? この世界に来た今、紅子は不老不死になったかもしれないし、老いる早さがものすごく遅くなってるかもしれないし、不死なのは身体がものすごく丈夫になっただけかもしれないし。 あと100年もすればわかるんじゃない? そんなことを心配するくらいなら、サーカスの踊りをがんばってよ踊り子さん。」
「一気に言って話勝手に終わらせるなよ!」
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