What's your name?



-------これでよかった。生かされた命。お前を守るためなら。この先、お前が笑顔で居てくれるなら。
これで終わる。
じゃあな、ナツ。



「!?」
「ナツどうしたの?急に飛び起きてさ具合悪いの?魚食べる?」
「・・・いや、なんでもねぇ。」
「オイラこれからギルドに戻るけど、ナツも来る?」
「んー、もうちょいしたら行くわ。先に行っといてくれ。」
「わかったよー!じゃあ先に行ってるねー!」
「なぁ、ハッピー?・・・最強のチームって、オレとルーシィと、エルザとハッピー、、、それからウェンディだよな?」
「え?大丈夫??ナツ?そうだよ!オイラたちは数々の困難を乗り越えて来たんだから!」
「そうだよな…間違ってねぇーんだな。」

ハッピーが『あい!じゃあ、ナツまた後でねー』っと窓から妖精の尻尾がある方角へと飛び出していった。
そうだよな…オレ達以外にもう一人なんて…。
ゼレフとの戦闘が始まり、俺達は完全に圧されていた。だが諦めることなく仲間たちと共に立ち向かったのだ。
そこまでは記憶が鮮明であり、ちゃんと覚えているのだが。
オレが生死を彷徨って、目覚めたのちにゼレフと対面したときにはすでにゼレフは氷結の中に閉じ込められており、そこで戦争は休戦となったのだ。
---------------なんでだ?
本当に大切なことをオレは忘れている気がする。
思い出そうとするのだが、頭の中の記憶の倉庫は厳重にロックされていて、開こうともしない。
無理にでもこじ開けようとすると、頭が割れそうな程痛い。だけど、忘れちゃいけねぇんだ。ここで諦めるわけには行かない。
ふと浮かんだ、その人物の顔は白いもので塗り潰されていて、オレに向かって何を喋りかけているのかもわからない。
こんな奴、知らない。でもすごく懐かしくて、冷たいのに温かくて、でも触れちまったら、壊れてしまいそうで。
もっと、思い出したい。こいつは、オレにとって、なんだったのか。


-----------今がオレにとって一番幸せなのか?

ルーシィが居て、ハッピーが居て・・・ギルドのみんなが居て。
でもそこには毎日何かがもの足りなくて。頭によぎった顔は見えないが、姿と形を見れば、ものすごく会いたくなって仕方がない。
どこの誰かもわからないやつなのに、オレにとっては、大事なやつだったんだ。
ピキッと頭から音がした、激痛が走った・・・記憶が溢れ出したように、一気に映像としてオレの頭に流される。

『おーナツ久しぶり一緒にクエストでも行くか?』『そーいや美味い店見つけたんだけどよ、行くか?』
『へっ、勝手にしろっーの。俺は謝らねぇ。バカナツ。』
『そういえば、よ、付き合って一年だな?これからもよろしくな。あいしてるぞ。』

声だけなのに、その人の表情はまるで見えないのに、すごく愛しくて、涙が勝手にあふれる、止まらない。
好きだったんだ、そいつのとこ、今でも大好きな人、そのはずなのに。

「なんでっ・・・・どうしてっ・・・・あああああああああっ・・・!!」

オレは床に倒れ込んだ。気を失いそうだったが、なんとか、記憶の人物を掴みたくて、声にならない声で叫んだ。
もうなにも出てこない、忘れたくないのに、記憶は封じられてしまう。

「せめて、名前だけでも・・・、お前の名前、教えてくれよ。」








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土下座します。
グレイには使ってほしくないのに、あのまま使って居なくなってたら、どうなってただろうなんて。
ほんと馬鹿げた管理人です土下座します。
ナツさんのこと消えてほしくなくって、だったら自分の命まで使ってゼレフを生かしたまま閉じ込めようなんて。
ほんとグレイさん馬鹿ですよ。ずるいですよ。
ナツさん全力でグレイ止めてくれてありがとう。そして私も殴ってくれればいい。灰にしてくれたっていい。
ここまで読んでくださった人、ありがとうございます。暗くてすみません。もっと明るいグレナツ書きたいな!!!!!←




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