ぼくときみ

ナツは僕のこと知らなかった…
僕はキミをずっとずっと…
待っていたんだよ…ナツ…。






「会いたかったよ…ナツ」


呟いた言葉に、ナツは僕の言葉と黒の魔力にびっくりしたのか、体を震わせながらも、僕に向かって殴りかかってきた。
僕の顔にナツの拳が当たれば、痛みと共に後へと吹き飛ばされた。



キミはまだ…
………僕を壊してはくれない。
止めれるのはキミしかいないのに…

「俺はお前なんか知らねぇ!」
「っ…にげ…」


黒の魔力が暴発すれば、ナツ達を巻き込み周りの自然や鳥達の命が一瞬にして亡くなってしまう。
僕の頬に涙が伝った。
ナツはそんな僕の顔を見れば
不安そうな顔を向けた。

僕はもう誰も殺したくは
ないんだ…


今のキミじゃ、ボクが簡単に壊してしまう。


記憶に残された
たった一つの希望…
この島で、考えた事は
キミの事ばかりで
いつしか、僕はキミを
忘れられなくなっていた。

コレが好きと言う気持ちなのか…な…?



でも僕の魔力は暴走するばかり。

全く落ち着く気配も無ければ、不安定になっていく僕の心。

あともう少し前に進めば…
あともう少しの距離を
手を伸ばして縮めれば……
愛しい君のサクラ色の髪の毛にも、肌にも触れることが出来るのに
この黒い魔力はきっとドコまでも邪魔をするんだろう。


黒い魔力(これ)が有る限り僕が君に触れることはまず許されないだろう。



そう思うとすごく苦しくなった。
早く…僕を助けて…ナツ。




再び涙が零れ落ちかけ、その瞬間僕から黒い波動が放出された…
“ダメだよ!ナツ…こっちに来ちゃ…!”
と言っても僕は苦しくて苦しくて声も出ない、強く心で叫ぶしかなかった。
草木が枯れ果て回りに嵐が起こり。
砂ぼこりが舞うなか、ナツが僕を見失えばその場その隙をみて、その場から離れた。
今は出会っちゃいけなかったんだ。



「ナツー!!!」
「俺は大丈夫だ…!それよりアイツは……!」


大丈夫、ナツの隣に居た女の子との会話が微かに聞こえた。
ナツは生きてる。
だけど今は僕がココを離れないと、また犠牲が増えるだけ。
一歩一歩、早足で僕はその場を離れ、大樹の下に座り込んだ、空を見上げて先ほどまで溜まっていた涙が零れた。


「ふぅ………僕はまだ…世界に拒まれ続けるんだね。」





今は真っ暗で何処を歩いても暗い道にしか出ないけど、きっとナツが僕の心に光を当ててくれるようなそんな気がして。
次に会うときは…もっと近い距離、もっと喋れる様な…君に触れられる様に……。
この力も無くなり、僕が救われた日には君を思いっきり抱き締めてあげたいよ。



今日見たいな出会いをしてしまったから、多分普通には行かないし、何より僕がこの力を制御出来ない限り君に壊して貰うしか道はないのだろうけど、それも僕が救われる唯一の可能性だから。


「ナツ…好きだよ……」










*************


はい!マガジン読んでたぎりました!
ゼレフイケメンすぎて、真島さん!あなた!もう!
って………はい…
ゼレフ→→→→→→→ナツ

もう全くナツはゼレフの事は知らないのに何でゼレフはナツの事知ってる雰囲気ぷんぷんなんだ!
もう!やだ!かわいいくそ!



お付き合い下さりありがとうございました´`
次は真面目に頑張ります←



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