奥村雪男

「あー、奥村弟ー」

「こんにちは、なまえさん」

にっこり、なんていう効果音が付き添うなぐらい笑顔でこちらにやってくる奥村弟
いつもだったらすぐ文句が飛んでくるがここは学園内なので流石にそれは出来ないらしい
前に優等生は辛いねーと言ったことがあるが確かあのときは睨まれたはず

「ちょっと一緒に来て下さい」

「はーい、先生」

「黙れ」

うわぁひどーいなんて言うと足を踏まれた、地味に痛かった
庭のほうに出ていくと人も少ない

「で、なんだったんですか」

「ただの挨拶だけど?」

「それから何回あの呼び方をやめろと言ったらわかるんですか?」

「だって奥村二人いるじゃん苗字は無理でしょ?」

「だったら名前で呼べばいいでしょう」

どや顔で言われた、それみんなの前でやってみろ引かれるから

「雪男でいいの?」

「えぇどうぞ」

祓魔塾に行って名前で呼んだら、奥村兄に問い詰められたのは何故なんだろう

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -