01 秀徳高校では一年生は必ず部活に入らなければならない 中学では女子バスケ部に入っていたが高校ではバスケを続ける気はなく、部活に入る気もさらさらなかった 「もちろん部活に入るとしたら苗字はバスケでしょ?」 「うーん、バスケは好きなんだけどね」 中学の時点で才能が無いのはわかりきってる、それにこのマンモス校では部員数が多すぎてベンチに入れるかすら難しい 「なら、マネージャーやればいいじゃん」 「その考えはなかった」 中学からの付き合いの友人からのアドバイスで女子バスケ部の部室に行った 「ごめんね、今年からマネージャーは取らないの」 部員が多いからね、と言われてしまった 「男子バスケはマネージャーも取るようだから、もしあなたがよかったら男子の方にも行ってみたらどうかな?」 「はい、ありがとうございます」 失礼しました、といい部室のドアを閉めた 男子バスケ部の部室はすぐ隣だ、男子バスケ部の部室の前でどうするかと考えていると肩を叩かれた 「君…もしかしてマネージャー志望か?」 「え、はい」 何で勢いではいって答えてるんだよ自分 「ジャージは持ってきているか?」 「はい、一応」 女子バスケ部でもし活動する場合のことを考えて持ってきておいてよかった 「よし、なら着替えて体育館に来てくれ」 [mokuji] [しおりを挟む] |