サカヒラ






「あ、ちょ…」

反射的に払った手を見て申し訳なく思った。

「へえ、そこ苦手だったんだ」
「え、ああ。うん」
「何か前触ったような記憶があったから」


「嘘だ、俺ちっちゃい時から耳触られんの嫌だったよ」
「あ、そうなんスか…」


前にも触ったような気がした、記憶に自信が持てないのは独りよがりを自覚しているからだ


でも確かに記憶のあんたは俺の手を払ったりしなかった


やっぱ、思い違いだったんかな



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