- 石丹
やべ、止まんねえ。
何でこんなことしてんだよ。
「ちょ、どこで止める?」
「知らねえ、つか無理…」
揺れる、浮かぶ、漂う、
一気に盛る性欲をあやされるのを待ちわびた、
どうしてこうなったんだろうな
もう若くねえよ、クソッタレ
無意識に掴んだ腕に力がこもった。お前の腕、熱いな。
狭い身体の隙間が寒いと感じる。どんなツラしてんのか見るには怖い。でも俺達似たようなツラしてんだろうな、顔、赤いって笑うなよ
高揚する生理的感情。何でもいい、お前のことまじで好きかも。
背中に回った手の力が強かった。息遣いが荒かった。
こんなときくらい冗談抜きで抱いていいだろ?
汗の匂いが心地いいと思う。湿った肌を確かめるように弄った。熱い。
「つかさ、イクかもしんね」
「…だろうね」
「だからもったいぶるなって」
馬鹿みたいだろ、
冗談によがってんだ
性愛、
照れ臭いな、割とベタなとこ弱いんだよ
「ガミくんあのさ」
「なに?」
「お前の顔、ウケるわ」
バーカ
なんでこんなことしてんだろうな、でもお前ならいいや。先に寝るなよ。
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