突撃☆奇跡4と大型台風上陸
「
わぁー―っ!!!!すっげぇ!!台風やべぇえっ!!!!」
「興奮しすぎだ、フォース。お前はガキか。」
「うーん……。今日は四天王の所に行くつもりだったんだけどなぁ……」
「そうだったんですか??では…いってらっしゃいませ。(にっこり」
「
キミはぼくに死ねとでも!!!!?」
こうまで酷いと外にも出れない。「嫌だよっ!!こんな中、外なんかに出たら、いくらウーノさんでも吹っ飛ばされちゃうよ!!!!」
「吹っ飛ばされて来てください。」
そんな!!酷いよ、若さん!!ウーノさん、こんな暴風雨に吹っ飛ばされても平気な程タフじゃないんだよ!!
ウーノさんは至って普通の一般ピーポーさ!!!!
「じゃぁ、お前は間違っても台風の中継とかは出来ねぇな。」
「
台風の中継をするアイドルなんて聞いたコトないケド!?何!?そういう話、来てるの!?」
「来てねぇケド、来たらどうすんだよ。」
ホントに来た時はツーストを代役として立てるから問題ないよ。キミみたいな可愛い子が台風の中継をやるんだよ??間違いなく人気出るよね〜。
ヤッタネ!!これでキミも立派なアイドルだ☆
「
もうすでにアイドルだよ、バカッッ!!!!!つか、可愛い言うな!!!!」
「え〜……」
「(ウーノさん…遠回しにツーストさんが人気ないと言ってませんかね……)」
「………、でもさ〜」
「ん??」
どうしたんだい、フォース??
「ウーノってよく闘牛に吹っ飛ばされてるじゃん??だから、吹っ飛んでも平気なんじゃないの??」
「
それはウーノさんのBADモーションの話かな…??あれはあくまでモーションだから!!通常運転のウーノさんはあんなヘマしませんっ!!!!」
「別にごまかさなくてもイイんですよ??誰にでも失敗するコトはありますから。」
「
ごまかしてませんっ!!!!だから、そんな可哀相な子を見るような目でぼくを見ないでっ!!!!!!」
そもそもウーノさん、そんなに吹っ飛ばされてないし!!!!
もう!!キミ達はそうやって、いつもいつもウーノさんのコトをいじめて遊ぶんだから!!!!
この鬼畜!!ドS!!!!
「
ホントにいじめてあげましょうか??」
「
ごめんなさい、嘘です。」
「弱っ」
「うるさいなぁ!!じゃあ何かい!?キミならあの最強若さんを前に屈しないとでも言うの!?」
「オレはまず、お前みたいなヘマは絶対しないから。」
それはキミ、ウーノさんをバカだと言いたいのかな??ん??
いくら心が海より広いウーノさんでも、いい加減怒っちゃうよ??ねぇ。
「そんなコトよりさ〜。」
「Σそんなコト、で片付けられた!!ウーノさん真剣だったのに!!!!」
「どうしたんですか??フォースさん。」
「いや、なんかお腹空いたなぁ…って。もうそろそろでお昼じゃん??」
…………うん、
そんな三人して一斉にこっち向かないでよ!!いろいろ怖いよっ!!ちょっとスルーされて軽く傷付いてたウーノにとっては恐怖だよ!!!!
そもそも、キミ達は自分で作るっていうコトを覚えて……、………あー、まぁ、イイケド。作るケドさ。
ちょっとブツブツ文句を言いながら、キッチンに向かい、冷蔵庫を開ける。
パカッ「……………、
あ。」
「どうしたの、ウーノ〜??」
「ごめん、冷蔵庫の中からっぽだった☆」
「「「……!!!!!?」」」
そのあと、ウーノさんが言い訳する暇もなく外につまみ出されたのは、言うまでもない。
「ぎゃぁああっ!!!!い、痛い痛い!!雨がまるで弾丸のような勢いで降ってるよっ!!財布とかより雨具頂戴!!雨具!!ていうか、
入れてー―――っっ!!!!!」
大型台風上陸=買い溜め必須(うぅ…スーパー開いてて良かったよぅ…。開いてなかったらウーノさん一生中に入れてもらえない所だったよ……(ぐすっ)
(お帰り、ウーノ!!ハイ、タオル!!)
(おら、荷物は入れといてやるから、早く風呂入れ、風呂。)
(風邪引いたらいけませんから、後で暖かい飲み物でも煎れますね。)
(……え、あ、うん……??)
(帰って来たら何か皆、異様に優しかった。)
FIN
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一応皆悪いとは思ったらしい。
暴風雨の時に冷蔵庫の中、食い物が全く入ってないとか地獄ですよ、地獄。だって、出前も場合によっては取れないんだから…!!(経験済み)
ちなみにウーノさんはスーパーに行った時、周りの人達に物凄い心配されたようです(びしょ濡れで半泣き状態だったから)。
砂冥
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