突撃☆奇跡4と願い事
「さぁ、皆!!今日は七夕だぞ!!!!神から短冊もらったから皆で書こう!!」
「七夕ですか…。神様、意外とこういうイベント事は欠かしませんからねぇ。」
「仕事はサボるくせにな。」
「わーい!!いっぱい書くぞー!!!!」
「何枚書く気なんですか、フォースさん…」
お星様にお願い!!「なんて書こうかなぁ!!」
「なぁ、コレって神が叶えてくれたりすんのか??それによって
やる気が変わる。」
「どっちにしたってちゃんと書いてよ、ツースト!!!!」
そりゃぁ、ぼくもちょっとばかし「叶えてくれるんじゃないかなぁ…」とか期待してたりするけどさ!!
例え叶えてくれなくてもウーノさんは、本気の願いを書くんだからね!!
「まぁ、本気かどうかは別として…いざ書くとなると、ありきたりな願いしか思いつきませんねぇ…」
「ありきたりといえば〜…"お金持ちになりたい"とか!!」
「"〇〇になりたい"だの…」
「"トマトに埋もれたい"とかね!!!!」
「「「
それはない。」」」
Σないの!!!?えー……絶対ありきたりだと思ったのになぁ……。
その後、ちょいちょい会話を交えつつ、短冊を書き上げたぼく達。
まぁ、アレだよね。短冊に願い事を書いたらさ……
「さて!!皆は一体なんて書いたのかな!?」
「………聞くと思った。」
「ねぇ!!オレも知りたーい!!!!」
「…どうせこの短冊、神様がどっか持って行って勝手に飾ってしまうワケですし。見せ合ってもイイかもしれませんね。」
わーいっ!!若さんの承諾が得られたゾ☆じゃぁ、そんな若さんの願い事から聞いてみよう!!
「私から、ですか??普通はウーノさんからだと思いますが…」
「イイじゃない、イイじゃない!!その時の気分だよ!!」
「はぁ……。…まぁ、イイですケド…。私が書いたのはコチラです。」
"ウーノさんが四天王の所から帰って来ませんように。"
「
Σ酷っ!!!!!!」
それ、遠回しにウーノさんに「帰って来るな」って言ってるよね!?それ、わざわざ願うようなコトじゃないよ!!!!
しかも、超達筆!!また、筆で書いたね!?若さんが読み上げてくれなかったら、解読にも一苦労だよ!!
ハイ、次!!フォース!!
「ハーイ!!オレはコレ!!」
"ウーノがもっと食べ物を作ってくれますように。"
「
今も十分いっぱい作ってるじゃないか!!」
「まだ足りないのっ!!!!」
「よく太らねぇな、アイツ…」
「いつも
無駄にはしゃぎまくってますからね。それでカロリー消費してるんじゃないですか??」
無駄に、とか言わないであげて!!強調しないであげて!!大人しいフォースなんてフォースじゃないでしょ!?
「それはそれで失礼じゃねぇか??お前………」
「気のせいじゃないかな。…さぁ、次はキミの番だよ!!ツースト!!」
「…………ん。」
"ウーノのアホが無くなりますように。"
「
Σアホ!!!?」
アホって何!?アホって!!ウーノさんは、天才とは言わないけれど、だからといってアホじゃないんだか……
アレ??後ろにもなんか書いてある……。
"ウーノのトマト中毒が治りますように。"
「
単なるトマト好きを病気みたいな言い方するのやめてくれないかい!!!?」
「お前のトマト好きは病気みたいなもんだろ。同じだ、同じ。」
違うから!!全然違うから!!そんなトマトが病原菌みたいなコト言うのやめたげてよ!!トマトが可哀相じゃないか!!
てか、なんで願い事2つも書いてるんだい!?この欲張りさんめ!!
「正直どっちを書くか迷ったんだがな…。考えるのが面倒になったから両方書いただけだ。」
「ナイスですよ、ツーストさん。ぼくは貴方がそれをやってくれると信じて、違うコトを書きました。」
「
もっと別のコト書いてよっ!!!!…それにしたって、皆ウーノさんのコト書きすぎじゃない!?キミ達、そんなにウーノさんのコトが好きだったの!?やっと素直になってくれたの!?」
「
寝言は寝てから言ってください。」
……スミマセン……。
「ねー!!ウーノはお願い、何を書いたの??」
「あぁ…ウーノさんはねぇ!!」
"今年も毎日トマトが食べれますように。"
「
やっぱ病気じゃねぇか。」
「違うっ」
「ていうか、この願い事はどっちかと言いますとお正月の初詣でしそうな願い事ですよね。」
「今年って言ったって、もう半年過ぎてるもんねー!!」
はぅ……イイじゃないか、別に…!!
そもそも七夕というのは、彦星と織姫の幸せを願うモノであって、こんな私欲まみれの願い事をする日じゃないんだけどね…。
とにかく、書いた短冊を綺麗にまとめて、机の上に置いた後。ぼく達はテレビの収録の為に、家を後にしたのでした。
「……ったく…素直じゃない奴ばっかりだな、このグループは…」
神様が手にした短冊。
皆で書いた4枚の短冊の中に、更に重なっていた4枚の短冊。
きっと、皆が皆、こっそり書いていたのだろう。そして皆が書いていたのだから、置く時も隠すのが大変だったに違いない。
そして、短冊を読んだ神様は、クスリと笑うと、その4枚の短冊を、天の川のよく見える、笹の一番てっぺんに飾りました。
"4人揃っての活躍がもっともっと増えますように!!"
"ミラ4所属であり、なおかつ平和ならそれでイイ。"
"今のくらいが丁度なのでこのままでお願いします。"
"ミラクル☆4がいつまでも続いてますように。"
願い事=結局皆一緒の願い((増えるかなぁ……))
((今が一番平和だよなぁ…))
((変革しなくても充実してますし…))
((……あ、"四天王も"っていれるの忘れちゃった。))
イイや、あとでもう1枚書こうっと…。
FIN
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さりげに神様、初登場。
2日遅れになりましたが、七夕ネタです。彦星と織姫のうんたらかんたらは砂冥のうろ覚え知識なので参考にしない方がイイです。
きっと短冊は神の所に自動転送される仕組みになってたんだよ!!きっとそうだよ!!
砂冥
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