突撃☆奇跡4と湿気対策




「うぐぐ…また来たね、この季節が…!!忌ま忌ましい時季が……っ!!!!」


雨ザーザー降っててさ!!毎日毎日傘さしてさ!!湿気も酷いし、今年は暑いから、そのせいもあって蒸し暑いっていういらないオマケつき!!

あぁ…もう!!!!



髪の毛まとまらないよぉおぉおおっっ!!!!!!




出掛けるのが嫌になる!!




「……お前、この時季になるとホントうるせぇな……」

「ふんっ!!この時季のくせっ毛の苦労はハゲのキミには分からないよねっ!!!!」

誰がハゲだ、誰がっ!!ちゃんと髪の毛あるわ、アホッ!!!!


Σうそんっ!?

いつも頭隠してるから、てっきりハゲなのかと思ってたよ!!ゴメンね、ツースト!!!!


…でも、ホントに大変なんだよ。何やってもちゃんとまとまってくれないんだから…。


あんまり酷いと若さんが笑顔でバリカンを持ち出すくらい。

「そりゃあ、お前がギャーギャーうるさいからだろ??」

「だからってハゲにしようとするコトないじゃないか…」

「イイじゃねぇか。ハゲのアイドルとか、マジ斬新ww」

確実に面白いから言ってるだけでしょ、キミ!!!?



斬新でも嫌だよ、そんなの!!そこまで言うならツーストがハゲになればイイんだっ!!!!


「絶対嫌だ。」

「じゃぁ言わないでよね!!」

「お前が先にハゲだのなんだの言い出したんじゃねぇか。」

「あーぁ…なんとかして、このくしゃくしゃの髪の毛をしっかりさせないとなぁ…」

話逸らすんじゃねぇよ。……そんなに気になるならヘアーアイロンでもすればイイじゃねぇか。」

「ウーノさんは、そこまでストレートな髪型は求めていないんだ。通常を求めてるの、通常。」


アイロンしちゃうとホントにストレートになっちゃうんだよ。一回やったんだから。


そんなコトを言ってると、玄関の方でドアが開く音。多分、買い出しに行った若さん達が帰ってきたんだね!!


お帰り!!二人共!!

今日もイイ天気だね!!


ついに湿気で髪だけでなく、脳までやられてしまいましたか??

「そんな…!!アラブでは『雨=イイ天気』なんだよ!?…ね!!ツースト!!!!」

オレに振るな。


大体お前、さっきまで散々最悪だのなんだの言ってたじゃねぇか。とツースト。

むー…それはあくまで湿気の話であって雨自体は悪くないの!!……確かに連日はキツいけどね??


でも湿気で脳がやられるコトはさすがにないんじゃないかな…。


「分からないじゃないですか。そのうねうねとした髪から浸透してしまったのかもしれませんし…」

それは完全に髪の毛が湿気を養分と勘違いしてるよね。

「でも、湿気抜いても雨って嫌だよー。もう、びしょびしょ!!傘意味なかったしー…」

「…もうちょっと大きい傘買えよ、お前……」

「だって、イイ傘がないんだもん!!!!」


……フォース…キミって意外とこだわるんだね……。


「意外と、は余計だよ!!」

まぁ、事実だと思いますケドね。……あぁ、そうだ。髪の毛が大変なコトになってるウーノさんに、渡したいモノがあります。」


そう言って、ビニール袋をガサガサとあさりだす若さん。


何々!?ウーノさんにプレゼント!?誕生日プレゼントすらあげるのを渋るあの若さんが!?

そう思ってワクワクしながら待ってると、若さんは大きな袋を取り出した。


何が入ってるんだろ…早く開けたいな!!


「そんなに急かさなくても大丈夫ですよ。……まぁ、最近湿気でホントに大変なコトになってますからね。バリカンでも良かったんですケド、今年は刈るんじゃなくて除湿をしようと思いまして…」

「え!?何!?まさか……小型除湿機!!!?」

「おいおい……イイのか、そんなもんあげて……」

「イイんです。毎年毎年うるさくて仕方ないですし。耳障りな雑音が消えるなら問題ありません。ハイ、どうぞ。」

「(耳障りな雑音…)う、うん!!ありがと、……??………若さん、なんかコレ…除湿機の重さじゃないんだけど…。中身何…??」

「あぁ…………」



乾燥剤です。



湿気対策=大量の乾燥剤
(集めるの意外と大変でした。)
(Σうわっ!!すっげぇ!!袋いっぱいに乾燥剤だぁ!!!!)
(何感激してるの!?大体乾燥剤って濡らすと燃えちゃうんだよ!?)
(ハイ、知ってます!!)
((…"燃えてしまえ"というコトか…))



FIN
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確か乾燥剤は濡らしたら燃えた気がする。間違ってたらすみません…。

ミラ4メンバーと絡むとやっぱり酷い扱いになるウーノさんです。



砂冥


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